介護職に多い人間関係の悩み。1人でガマンしない解決法

介護職の保健室


人が人と協力し合いながら、人をケアする介護職。やりがいは大きいですが、たくさんの人と関わり合うぶん、人間関係の悩みも増えがちです。

介護の仕事は大好きだし自分に合っていると思うけれど、人間関係がうまくいかなくてつらい・・・そんな時にぜひ参考にしたいのが、実際に介護職に就いて活躍している先輩たちの解決法です。

今回は、日々介護現場で働くスタッフから、たくさんの悩み相談を受けているかいごGardenのキャリア・コーディネーターの方に、解決法について聞いてみました。

介護職に多い人間関係の悩みや、それを解決するのに役立つ方法を、いろいろな角度から教えてもらいます。明日から試してみようと思える方法が、きっと見つかりますよ。

介護職の人間関係、みんなはどんなことで悩んでいる?

人間関係の悩みのうち、介護職で多いのは、「先輩によってやり方が違う」「自分がいいと思うやり方と違うやり方をしなくてはならない」など、細かいやり方の違いから生じるもの。

介護職初心者なら、「いったいどの先輩の言うことを信じればいいの?」と混乱してしまいますし、介護中級者になると、「こんなやり方は良くないと思うけど、言われた通りやらなくてはいけないの?」とストレスが溜まることになります。

また、それほど多くはありませんが、ときには理不尽ないじめや嫌がらせといった例もあるようです。

では、悩み相談を受けたかいごGardenのキャリア・コーディネーターは、どんなアドバイスや行動で、介護職のみなさんを悩み解決に導いているのでしょうか?以下で詳しくうかがってみましょう!

キャリア・コーディネーターに聞く、お悩み解決法は


キャリア・コーディネーター:「実は、先輩によって言うことが違うのは、みなさんもともとのルーツが違うからなんです。介護施設と一口に言っても、たとえば特別養護老人ホームと、認知症の方が生活するグループホームでは、そもそも介護の目的が違いますよね。てきぱきとスケジュール通りにこなしていかなくては仕事が回らない施設と、一人ひとりのペースに合わせてゆったり過ごしてもらう施設・・・100の施設があれば、個性も100通りあり、優先順位が違えば、それぞれ身につく技術も違います。
介護業界は職場を変える人が多いので、いろいろなルーツを持った人がひとつの職場に集まります。だからやり方がバラバラなのは自然なことなんですよ」

――なるほど!ではそんな悩みを受けたらどう対応するのですか?

キャリア・コーディネーター:「いろいろ言われて混乱したときは、先輩のひとつ上の上司に聞いてみてください。その方の指示に合わせておけば、後で先輩に「私の教えたやり方と違うんじゃない?」と聞かれたときにも角が立ちませんし、先輩にも納得してもらいやすいですよ」

――では「介護のやり方が合わない」場合はどうしましょうか?

キャリア・コーディネーター:「介護のしかたが前の職場と違っていて、このやり方では腰を痛めてしまうとか、納得できないといった悩みもよくありますね。本当はこうしたいのに、自分を抑えて周囲に合わせることで、大きなストレスになってしまいます。
そんなときは、自分の意見を周囲に建設的に伝えられると良いのですが、なかなか難しい。必要性があってそのやり方になっていることもあるので、まずは職場の様子をみてもらうことも必要です。
新しい職場に慣れるまでは、こまめに電話や面会でお話を聞きつつ、必要に応じて私たちが間に入って、施設側に伝えることもしていますね」

――理不尽な嫌がらせやいじめをしてくる人には、どう対応したら良いでしょう?

キャリア・コーディネーター:「現場の担当者と人事の担当者は異なることが多いので、人事担当者がせっかく採用しているのに、現場が受け入れ態勢になっていないために人材が定着しないということも起こります。そんなときは現場の上司の方に、新人の受け入れ態勢を整えてもらうようにきちんと伝えます。
悪質ないじめの場合は、私たちがトップと直接話すことも。必要性があって新人が入っているのに辞めてしまうのは、事業所側にとってもプラスがありません。スタッフの皆さんがスムーズに職場に慣れることができるように、しっかり働きかけていきます」

介護職に多い人間関係の悩み。1人でガマンしない解決法、後半は

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