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派遣介護士が「最強の働き方」といわれる5つの理由|賢く稼ぐためのキャリア戦略

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木製のキューブブロックにDEMERITの文字(D,Eは薄い木目色で後方に傾きあり、M,E,R,I,Tは濃い木目色)

介護職の働き方の一つに「派遣」という選択肢があります。「介護の仕事は好きだけど、残業や業務負担が多くてつらい」「職場の人間関係に疲れてしまった」と悩んでいる方々の間で、「最強の働き方」と注目されているのが派遣介護士です。

派遣介護士とは、派遣会社(派遣元)と雇用契約を結び、派遣先の事業所に出向いて業務を行う介護職の働き方です。正社員やパート・アルバイトといった直接雇用とは契約の仕組みや働き方が異なるため、「派遣のほうが働きやすい」と感じる方も多くいます。

この記事では、介護事業所における派遣介護士の活躍状況を踏まえつつ、「最強の働き方」といわれる理由や派遣としてのキャリア戦略、知っておきたいデメリット、派遣会社の選び方などを解説します。

派遣介護士の活躍状況

介護の現場において、派遣介護士はどれくらい活躍しているのでしょうか。

公益財団法人介護労働安定センターの『令和6年度 介護労働実態調査結果』を基に、事業所における派遣介護士の活躍状況を見ていきます。

▼派遣職員の活躍状況

派遣職員の区分 派遣職員を受け入れている 事業所の割合 派遣職員を受け入れている 事業所内での構成割合
介護職員 13.9% 12.7%(1事業所当たり3.6人)
訪問介護員 7.2% 30.5%(1事業所当たり7.4人)

派遣職員を受け入れている事業所の割合は、訪問介護員以外の介護職員のほうが多くなっています。一方、そのうち派遣職員が占める構成割合は、訪問介護員が30.5%と介護職員よりも多く、約3割が派遣として現場の戦力になっている実態がうかがえます。

出典:公益財団法人介護労働安定センター

派遣介護士が「最強の働き方」といわれている理由

派遣介護士は、なぜ介護職のなかで「最強の働き方」といわれるのでしょうか。正社員やパート・アルバイトとの違いを交えながら、派遣が選ばれる主な理由を解説します。

理由1.パート・アルバイトよりも高時給を狙える

派遣介護士は、一般的に時給制が採用されており、その時給はパート・アルバイトよりも高く設定されている傾向があります。

厚生労働省の『労働者派遣事業の令和6年度事業報告の集計結果』によると、介護サービス職業に従事する派遣労働者の賃金は、以下のとおりです。

区分 1日(8時間)の平均額 1時間に換算した金額(※)
派遣労働者(平均) 11,093円 1,387円
無期雇用派遣労働者 11,292円 1,412円
有期雇用派遣労働者 11,100円 1,388円

※小数第一位を四捨五入

一方、令和7年度の地域別最低賃金を見ると、最も賃金が高い東京都で「1,226円」となっています。事業所によって実際の時給は異なるものの、パート・アルバイトよりも派遣のほうが高時給を狙いやすいと考えられます。

出典:厚生労働省『労働者派遣事業の令和6年度事業報告の集計結果』『令和7年度地域別最低賃金の全国一覧

理由2.ライフステージに合わせて仕事・職場を気軽に変えやすい

無期雇用の正社員として介護職で働くケースと比べて、自身のライフステージに合わせて仕事や職場を気軽に変えやすいことも、派遣ならではの特徴です。

派遣の働き方には、大きく分けて「登録型(有期雇用)」と「常用型(無期雇用)」の2つがありますが、介護職においては登録型派遣が一般的とされています。

▼派遣形態(登録型・常用型)の違い

  登録型 常用型
雇用の仕組み 派遣先で就業する期間だけ派遣会社と有期雇用契約を結ぶ 派遣先での就業有無にかかわらず、派遣会社の社員として無期雇用契約を結ぶ
給与の支払い 派遣先で働いている契約期間で給与が支払われる(時給制が主流) 次の派遣先が決まるまでの待機期間中の給与が支払われる(月給制が多い)
働き方の自由度 高い(契約期間や勤務形態などを希望に合わせて選びやすい) 低くなる場合がある(派遣会社が指定する派遣先企業への異動やシフトに従うケースが一般的)

登録型派遣では、通常3ヶ月〜6ヶ月単位で派遣契約の更新が行われます。契約更新のタイミングで派遣先の事業所を辞め、新たな派遣先に移ることができるため、働く環境を柔軟にコントロールしやすくなります。

理由3.サービス残業や不公平なシフトを回避できる

介護職で働く方が悩みやすい「サービス残業」や「不公平なシフト」を避けられることも、派遣介護士が最強と支持される理由の一つです。

直接雇用で働いていると、「人手が足りないという理由で残業を頻繁にお願いされる」「ほかの職員と比べて夜勤や連勤のバランスが不公平に感じる」といった悩みが生じることも少なくありません。

一方、派遣介護士の業務や勤務時間は、雇用主となる派遣会社と派遣先の事業所が定めた労働条件によってあらかじめ決まっています。

そのため、原則として残業や業務範囲外の仕事を任されることはなく、もしも残業が発生した場合でも、派遣会社によってきちんと時間外手当が支払われます。このように働く時間とプライベートを切り分けやすいことが派遣の大きなメリットといえます。

理由4.契約満了のタイミングで人間関係を解消できる

登録型の派遣形態を選ぶと、介護現場での複雑な人間関係に悩まされにくくなります。

介護職を辞める理由としてよく見られるのが、「職場の人間関係」です。職員同士の派閥や上司との相性などに悩まされ、ストレスを抱えてしまう方は少なくありません。

派遣介護士であれば、一般的に3~6ヶ月単位で契約更新が行われるため、派遣先の職員との関係性がよくなかったとしても「次の契約更新はしない」という選択が可能です。

契約満了のタイミングで角を立てずに職場を去ることができるため、人間関係によるストレスを長期的に感じる心配から解放されます。

理由5.職場との交渉や相談を派遣会社に任せられる

派遣介護士になると、事業所との交渉や相談を雇用主の派遣会社に任せることが可能です。

「時給を上げてほしい」「業務範囲外の仕事を振られる」「教育担当者が十分に見てくれない」などの要望や不満がある場合に、事業所の上司や管理者に相談しづらい方もいます。

派遣という働き方を選べば、派遣会社の担当者が代わりに事業所との交渉を行ってくれるため、労働環境の改善やトラブルの解決につながりやすくなります。この手厚いバックアップ体制により、派遣介護士が安心して働ける仕組みが整っています。

自分に合った働き方で稼ぐ方法|検討したい5つのキャリア戦略

自身のライフスタイルや働き方の希望に合わせて、勤務スタイルを柔軟に選択しやすいことが派遣介護士のメリットです。ここからは、派遣のメリットを最大限に活かして賢く稼ぐためのキャリア戦略をケース別に紹介します。

【ケース1】日勤のみでワークライフバランスを安定させる

介護事業所のサービス形態によっては夜勤が発生しますが、正社員として就職する場合は、「夜勤に入れない・入りたくない」という要望を聞き入れてもらえないことがあります。

派遣を選択すれば、「日勤のみ」の労働条件に絞って派遣先を選ぶことが可能です。日勤専従の派遣介護士として働くことで、生活リズムが安定し、家族との時間やプライベートを確保できるため、体力的・精神的にもゆとりを持って働き続けられます。

働くうえでワークライフバランスを重視する方は、日勤のみの働き方がおすすめです。

▼【具体例】日勤のみの働き方

項目

具体例

勤務時間

09:00~18:00(休憩1時間)、8:00~17:00(休憩1時間)

休日

土日祝日休み、完全週休2日制(シフトまたは曜日固定)

【ケース2】夜勤専従で効率よく収入を確保する

高時給のメリットを活かして効率よく稼ぎたい方は、「夜勤専従」という派遣介護士の働き方を選ぶことも一つの方法です。

夜勤専従の派遣を選ぶ大きなメリットといえるのは、少ない勤務日数で効率よくまとまった収入を得られる点です。労働基準法に基づいて「深夜手当(※1)」「時間外手当(※2)」が支給されるため、日勤よりも1回の出勤で得られる賃金がアップします。

「日中は趣味や勉強などに時間を費やしたい」「1回の勤務時間が長くなっても、1ヶ月の勤務日数が少ないほうがいい」という方に適しています。

▼【具体例】夜勤専従の働き方

項目 具体例
勤務時間 17:00〜翌朝10:00(休憩2時間・実働15時間)
22:00~翌7:00(休憩1時間・実働8時間)
休日 週に4~5日程度 ※2交代制の場合
(夜勤明け+翌日の休みで月の半分以上が自由時間になる)

※1…22時~翌朝5時の労働に対して1時間当たり25%以上の割増賃金を支給
※2…1日8時間・週40時間を超える労働に対して1時間当たり25%以上の割増賃金を支給

出典:厚生労働省『法定労働時間と割増賃金について教えてください。

【ケース3】派遣×異業種の副業で「やりたいこと」を実現する

派遣介護士としての収入をベースにしつつ、介護業界とは異なる「異業種の副業(ダブルワーク)」を組み合わせる働き方です。

派遣では、勤務時間・曜日の固定や残業・転勤が発生しない働き方を実現できるため、副業を始めやすい環境が整っています。

「自分の好きなこと・興味のあることを始めたい」という目標がある方は、派遣介護士で生活を安定させながら副業にチャレンジすることができます。

▼【具体例】派遣×異業種の副業での働き方

項目 具体例
勤務時間 ■月~木曜日:介護事業所でフルタイムで働く
(例:10:00~19:00 休憩1時間・実働8時間)
■金~土曜日:異業種の副業で働く

休日

日曜

【ケース4】派遣×派遣のダブルワークで「派遣切り」のリスクに備える

「派遣切り」とは、施設の経営悪化や人員充足により、派遣契約の満了時に次の更新が行われないことを指します。このリスクに備える賢い戦略が、2つの派遣先を掛け持ちする「派遣×派遣のダブルワーク」です。

2つの派遣先で働くダブルワーク(掛け持ち)は、原則として法律で認められています。複数の派遣先を確保しておくことで、万が一どちらかの事業所で派遣切りにあった際に、収入が途絶えるリスクを避けられます。

なお、派遣でダブルワークをする際は、労働時間の上限を超えないように各派遣先の所定労働時間を調整しなければならないため、両立しやすいシフトの組み合わせが必要です。

【具体例】派遣×派遣のダブルワークの働き方

項目 具体例
勤務時間 ■事業所A:月・水・金曜の日勤で働く
(例:10:00~15:00 休憩なし・実働5時間)
■事業所B:土曜のみ夜勤専従で働く
(例:22:00~翌7:00 休憩1時間・実働8時間)
休日 火曜・木曜・日曜(夜勤明け)

【ケース5】紹介予定派遣で正社員を目指す

紹介予定派遣とは、一定の契約期間(最長6ヶ月)を迎えた際に、派遣労働者と派遣先の双方の合意によって直接雇用に切り替える派遣の仕組みです。

紹介予定派遣を選ぶメリットは、実際に働きながら現場の業務体制や人間関係などを見極めたうえで、直接雇用に切り替えるかどうか判断できることです。

「将来的に正社員で働きたいけれど、自分に合った事業所やサービス形態をじっくり見極めたい」という方にとって、ミスマッチによる失敗を防ぎやすい選択といえます。

▼【具体例】紹介予定派遣の働き方

項目 具体例
勤務時間 ■派遣期間
10:00~19:00(休憩1時間・実働8時間)の日勤のみ
月~金の週5日勤務
■直接雇用への切り替え後
2交代制のシフト
日勤:9:00~18:00(休憩1時間・実働8時間)
夜勤:17:00〜翌朝10:00(休憩2時間・実働15時間)
休日 ■派遣期間
土日祝日は完全休み
■直接雇用への切り替え後
週休2日制

派遣介護士にはデメリットもある?不安や悩みへの対応策

派遣介護士は、「最強の働き方」といわれる一方で、雇用契約の仕組みによっていくつかデメリットも存在します。ここでは、派遣介護士が働くうえで直面しやすい不安・悩みと具体的な解決策を紹介します。

契約更新で「派遣切り」にあう可能性がある

登録型の派遣契約は、3ヶ月~6ヶ月ごとの更新が基本となるため、施設の経営状況や人材の充足状況、派遣介護士の能力などによっては「契約が更新されない」可能性があります。

派遣切りになると派遣会社との雇用契約も終了することになり、次の仕事を見つけるために求職活動を再スタートしなければなりません。

このようなリスクへの対応策として、以下が挙げられます。

▼派遣切りのリスクへの対応策

  • パート・アルバイトでダブルワークを行い、収入減少をカバーできるようにする
  • 介護関連の資格を取得して転職市場での人材価値を高めておく

同じ職場で働けるのは最長3年まで

労働者派遣法において、派遣労働者が同じ派遣先(同じ部署)で働ける期間は「最長3年まで(いわゆる3年ルール)」と定められています。

派遣介護士として契約の更新を繰り返していても、同じ派遣先での勤続年数が3年を迎えると別の派遣先に移る必要があるため、収入が安定しにくくなる問題があります。

この「3年ルール」への対応策は、以下のとおりです。

▼3年ルールへの対応策

  • 紹介予定派遣の事業所を選ぶ
  • 就業先の事業所で正社員登用制度があるか確認しておく

キャリアアップの機会を得られにくい

派遣介護士は、現場を支える即戦力としての役割を求められることが多く、チームリーダーや主任、施設管理者といった役職へのキャリアアップが難しい傾向があります。

介護職で働きながら昇給・昇格を目指す方は、「派遣で働き続ける」という選択よりも、「将来的に正社員で働く」というキャリアプランを立てることが重要です。

▼キャリアアップへの対応策

  • 紹介予定派遣の事業所を選ぶ
  • 派遣でスキル・経験を積み、契約満了後に正社員での転職を目指す

まとまったボーナスや退職金をもらえない場合がある

派遣介護士は、年1~2回のボーナス(賞与)や長年勤めたあとの退職金がもらえない場合があることに注意が必要です。

派遣労働者の待遇は、「派遣先の労働者との間で不合理な差を設けてはならない」という「同一労働同一賃金」の法律が定められています。

ただし、現場の正社員と比較して「業務の範囲や責任の程度がどれくらい異なるか」といった複数の視点で判断されるため、働き方や内容によってはボーナス・退職金がもらえないことがあります。

▼ボーナスや退職金への対応策

  • 「派遣×派遣のダブルワーク」や「派遣×異業種の副業」で収入を増やして貯蓄する
  • 派遣でスキル・経験を積み、ボーナス・退職金がある正社員での転職を目指す

出典:厚生労働省『派遣労働者の≪同一労働同一賃金≫の概要

「最強の働き方」を実現するための派遣会社の選び方

派遣介護士として最強の働き方を実現するには、「どの派遣会社に登録するか」が重要です。以下のチェックリストを参考に、信頼できる派遣会社を見極めましょう。

■介護業界での派遣実績が豊富にあるか

介護業界での実績が豊富な派遣会社は、幅広い派遣先とのつながりを持っており、多くの求人数から希望条件に合った案件を見つけやすくなります。

■介護職に精通した担当者が在籍しているか

介護業界に精通したコーディネーターが在籍している派遣会社は、介護職特有の悩みやトラブルを深く理解しています。転職相談や派遣先との交渉において、的確なアドバイス・フォローを受けられることが期待できます。

■就労中・契約満了後のサポート体制が充実しているか

派遣先の紹介だけでなく、就労中のトラブル対処や悩み相談、契約満了後の求職活動などを手厚くサポートしてくれる体制が整っている派遣会社を選ぶと、派遣介護士として安心して働き続けられます。

派遣介護士で自分らしい働き方を叶えよう

派遣介護士の働き方についてスマホで確認する女性

派遣介護士は、高時給を狙いやすく決まった業務内容・勤務時間で効率よく収入を得られることが魅力です。ワークライフバランスを重視する方や副業を始めたい方、夜勤専従で稼ぎたい方などにとって、まさに「最強の働き方」といえるのではないでしょうか。

ただし、派遣という働き方には、派遣切りのリスクや3年ルールなどの注意点も存在します。理想とする働き方や将来のキャリア目標に合わせて、派遣介護士として働くキャリア戦略を立てることが大切です。

かいごGarden』は、介護職の転職・派遣をサポートしています。多様な就業形態やこだわり条件から希望に合った求人を探せるため、効率的に就職・転職活動を進められます。また、専任のキャリアコーディネーターが転職の相談や求人紹介、選考のアドバイス、就業後のフォローまでサポートしているため、安心して新たなキャリアをスタートできます。

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