どっちが難しい?介護福祉士とケアマネジャー
どちらが難しいかというと、ケアマネジャーの試験のほうが難しいです。
介護福祉士の試験範囲は主に人体に関する知識や介護現場の知識など、現場向けの問題が多く出題されます。
逆にケアマネジャーの試験範囲は法律関係や医療関係の知識が必要となるため、介護分野からの受験となると、取り組みやすいのは介護福祉士の試験です。
介護現場での経験から問題を解くことができやすい介護福祉士の試験の反面、ケアマネジャーの試験内容は日常の現場経験だけでは聞いたことのない言葉も多いため、学習も一から開始する感覚となります。
また、介護福祉士には更新はありませんが、ケアマネジャーは5年に1度更新が必要となります。
介護福祉士とケアマネジャーの給料の違い
介護福祉士とケアマネジャーの給料を比較すると、ケアマネジャーの給料のほうが高いです。
ケアマネジャーは国家資格ではないため、業務独占という言葉が当てはまることはないのですが、介護保険法でケアマネジャーの配置が決められているため、事業所側としてはケアマネジャーを優遇させておきたいので、実質は業務独占に近い位置付けとなります。
介護福祉士は国家資格ですが、名称独占資格のため、介護士との業務に差がつけにくいのが実情です。給料も介護士に比べると高いですが、資格手当という形で上乗せしている職場も多いです。
介護福祉士の平均給料
給料額は地域によって違いはありますが、概ね手取り15~20万ぐらいが相場といえます。基本給を下げて、手当てでカバーしている会社も多く見られます。
また夜勤のある施設での勤務の場合、夜勤手当がつきますので手取りはその分多くなります。
ケアマネジャーの平均給料
ケアマネジャーも場所により開きはありますが、概ね手取り18~25万ぐらいが相場でしょう。
特徴としては、基本給を下げて手当てでカバーしている会社が多く見られます。逆に介護現場と兼務する場合、手当をつけて手取りを増やしている会社もあります。
介護福祉士とケアマネジャーの違いを簡単にまとめ
介護福祉士は国家資格で更新がなく、ケアマネジャーは民間資格で5年に1度の更新があります。
介護福祉士を目指したあとはケアマネジャーを目指すという言葉がよく聞かれる介護業界ですが、業務内容は全く別のものとなります。介護福祉士は現場でのリーダーを目指しますが、ケアマネジャーは外部との連携の業務が主となるため、現場業務をおこなうことはあまりありません。
場所によっては介護現場とケアマネ業務を兼務している場所もありますが、それは働き方によって変わっていきます。介護福祉士では給料が安いので、ケアマネジャーを目指すという方もいます。
そして介護現場は体力の負担が大きいので、40~50代になってくると体力がキツイという理由でケアマネジャーになる方もいます。逆に業務内容が精神的にハードだという理由で、ケアマネジャーから再度介護福祉士に戻る方もいます。
そのため、まずは介護福祉士の業務内容とケアマネジャーの業務内容を詳しく知ることから始めてみることをおすすめします。
そして近年受験資格にも大きく改訂が見られていますので、常に新しい情報をキャッチしておくことも大切です。