認知症予防レクインストラクターなどレク系資格を知ろう

資格・スキル

介護スタッフと利用者様がレクリエーションをしている様子
「認知症の利用者様に、もっとレクを楽しんでもらうコツが知りたい」「認知症への不安を抱えている方には、どんなレクをしてもらうといいのかな?」・・・そんな疑問を抱えている介護職の方向けに創られたのが「認知症予防レクインストラクター(R)」という資格。このほかにも、高齢者向けレクリエーションに特化した資格はいくつか存在します。

もちろん日々の業務のなかで学ぶことも大切ですが、資格取得を目指して勉強すると理論から具体的な方法論まで体系的に学べるのが良いところ。まんべんなく知識が身につき、自信をもって業務にあたることができます。それぞれの資格に特徴がありますので、以下でひとつずつ見ていきましょう。

介護レクインストラクターR

「介護レクインストラクター(R)」は、一般財団法人「日本能力開発推進協会」が認定する民間資格です。協会が指定する教育機関で、「介護レクリエーションの実施方法」「片麻痺リハビリレクリエーションの実施方法」「レクリエーション中の声かけ、運営方法」「レクリエーションのアレンジ方法」などについて、テキストとDVDを使って通信で学びます。

講座は下記で紹介する「認知症予防レクインストラクター(R)」」と一体になっているため、修了するとどちらの資格も受験することができる知識が身につきます。学習に要する期間は約3ヵ月。インターネット経由で申し込むと受講費用が割引され、36,000円(税別)となります。

受験費用は5,600円(税込)。カリキュラム修了後に申し込みをすると、試験問題が送られてくるので在宅で試験を受けます。自宅でテキストを参照しながら回答することができ、得点率70%以上で合格できるため、難易度は低めの試験です。

認知症予防レクインストラクターR

「認知症予防レクインストラクター(R)」も、「介護レクインストラクター(R)」と同様に、一般財団法人「日本能力開発推進協会」が認定する民間資格です。学ぶ内容は「認知症の基本知識」「認知症予防レクリエーションの実施方法」「軽度・中等度認知症のリハビリレクリエーションの実施方法」など。

上記で紹介したように、「介護レクインストラクター(R)」の通信講座にこちらの学習内容もセットで受講することが可能です。

こちらの資格試験も受験費用は5,600円(税込)。試験方式は上記と同様に在宅で受けることができ、得点率も70%以上で合格となっています。在宅で学習でき、ひとつの講座を受講するだけでふたつの資格試験が受けられるようになっているので効率的。実用的な知識を身につけたい人、短期間で効率よく資格を取得したい人におすすめの資格です。

レクリエーション介護士

勉強している女性
「レクリエーション介護士」は日本アクティブコミュニティ協会が運営・認定する民間の資格制度で、2級と1級があります。1級は2級取得者でなければ受けられませんが、2級は誰でも受験が可能。2級の取得者数は3万人以上(2020年8月時点)となっており、比較的メジャーといえる資格です。

学習方法は通学と通信の2通り。通信ではテキストに加えてDVDやオンライン受講などを活用しながら学んでいき、最短3ヵ月程度で修了できます。通学の場合は1日6~7時間×2日間のカリキュラムを組んでいる場合が多いようです。

費用は教育機関によって異なりますが、だいたい35,000円~40,000円程度が主流。どちらも講座を修了したあとに試験を受けて60点以上をとり、添削課題を提出することで資格を取得することができます。学習内容は、「アイスブレイク」「レクリエーションの意義と役割」「企画書の作り方」「月間スケジュールの作り方」など。講師によるレクリエーションの実践もあります。

レクリエーション介護士には、上位資格として「1級」が設けられているため、2級で終わらずスキルアップを目指せるのも特徴。また有料で「介護レクアカデミー」の会員になると、さまざまな動画やセミナーなどで学べたり、意見交換会や交流会に参加することもできます。一緒にがんばる仲間と情報交換することができるので、モチベーションの維持にもつながりそうですね。

>こちらのコラムも参考に
介護レク特集 vol.2 介護現場で使える資格「レクリエーション介護士」

レクリエーション・インストラクター

「レクリエーション・インストラクター」は、福祉施設や保育、学校教育などで、対象や目的に合わせレクリエーションを効果的に活用できるようになる資格です。学習範囲を高齢者介護に限っていないので、レクに関する知識を広範囲に身につけられるのがメリット。レクに関する資格のなかではメジャーな資格です。

取得方法は、全国の都道府県レクリエーション協会で行われている養成講習会をすべて受講し、審査に合格すること。学習カリキュラム(全60時間)のうち理論科目(9時間)は通信で受講可能ですが、大部分は実技(27時間)や演習(24時間)となっており、通学する必要があります。受講費用は各地の協会によって異なりますが、だいたい2~3万円ほどとなっています。

注意点は、レクリエーション・インストラクターとして登録するために16,000円(税別)、さらに2年ごとに更新料として11,000円(税別)がかかること。なかなかハードルが高めの資格ですが、レクリエーション・インストラクターになると、上位資格である「福祉レクリエーション・ワーカー」という資格にチャレンジできるようになります。

こちらの受講料は5万円(税込)ですが、介護福祉士や実務者研修(旧ホームヘルパー1級)などの資格を持っている場合は一部科目が免除となり、受講料も5,000円割引となります。12回のレポート提出やスクーリング、現場見学、4回の現場実習などがあり、すべてこなすには最短でも1年が必要に。カリキュラムを修了後、筆記試験と実技試験に合格する必要があり、取得の難易度はかなり高めとなっています。

さらに26,000円(税別)の登録料と、2年ごとの登録更新料16,000円(税別)など、資格維持に一定のコストがかかることも覚悟しておかなくてはなりません。しかし難易度が高いだけあって、この資格になると就職で有利になったり、資格手当が受け取れる場合もあるようです。

ケアレクインストラクター専門士

NPO法人「日本介護福祉教育研修機構」が主催する資格講座で、受講資格はとくになく、どなたでもチャレンジすることができます。カリキュラムは3日間のスクーリングとレポート提出で学習するのですが、残念ながら2020年度は養成講座の開催予定がない様子(2020年12月現在)。今後の展開が気になるところです。

自分の目的に合ったレク資格を

施設でレクリエーションをしている様子
介護レクについて学習できる資格をいくつか取り上げましたが、それぞれ学習方法や学べる内容などに違いがありました。認知症にスポットを当てて学習したい人には「認知症予防レクインストラクター(R)」、バランス良く知識を身につけたい方は「レクリエーション介護士」、職場でしっかり評価される資格が欲しい方は「レクリエーション・インストラクター」など。

どれも民間資格のため、資格手当など直接的な収入アップにはつながらないケースが多いです。それでも履歴書に書けば「レクリエーションに興味を持って勉強したんだな」ということが伝わり、良いアピールとなってあなたの個性や熱意を伝えてくれます。

一方で、まだ介護系の資格を何も持っていない方はまず「介護職員初任者研修」を取得してしまうのがおすすめ。公的資格なので職場で確実に評価されるうえ、認知症についての学習も含まれており、今後のキャリアアップの土台になります。

>こちらのコラムも参考に
働きながら介護職員初任者研修の資格を最短で取得しよう

レクリエーションはケアの一環なので、レクだけ上手くなろうと思っても難しいもの。ケアの質が上がればレクも上手になりますし、レクでその人らしさをもっと引き出せるようになれば、さらにケアの質も上がる好循環に入っていきます。理想的な関係を目指して、レクの技術を磨いていきましょう!

※ご紹介した費用などの情報は、とくに表記のない限り2020年12月時点のものとなっています

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