認知症ケア専門士の合格率や勉強法。詳しく知りたい!

資格・スキル

高齢者と話すケアマネジャー
「認知症ケア専門士」は介護業界では信頼性が高く、ケアマネジャーや介護福祉士に人気の民間資格です。合格率は例年50~55%ほどと、決して簡単に取得できるわけではありませんが、その分濃い内容が魅力。

またもう一つの特徴として、5年ごとに更新があり、合格したあとも継続して認知症ケアについての勉強を続けていく必要があることが挙げられます。受験する側にとってのハードルの高さが、ケアを受ける側にとっての安心感に直結するともいえる資格です。

今回は取得を考えている方のために、近年の合格率の推移や効率的な勉強法、合格後の更新に必要な単位取得の方法などについて、詳しくお伝えしていきます。ぜひ参考にしてくださいね。

認知症ケア専門士の合格率と概要

近年の認知症ケア専門士の合格率は、以下のようになっています。

2018年・・・54.7%
2017年・・・56.5%
2016年・・・49.3%
2015年・・・59.8%
2014年・・・53.5%
2013年・・・49.3%

合格できたのは受験した人の約半数強となっており、難易度はやや高め。しっかりと準備を整えて試験に臨むことが必要です。

試験は1次試験(筆記試験)と2次試験(論述・面接)に分かれています。1次試験はマークシート形式で、5つの選択肢から正解を1つ選ぶ形。試験範囲は4つの分野に分かれていて、それぞれ正答率70%以上で合格となります。4分野すべてに合格すれば、2次試験に進むことができます。一度に全部合格できなくても、各分野5年間の合格有効期間がありますので、何度かに分けて挑戦することも可能です。

2次試験は論述と面接。論述は、事前に委員会から出題事例が届くので、それについて論述用紙に意見をまとめ期日までに提出します。面接は6人でグループをつくり、1分間スピーチとディスカッションを行います。時間は1グループ20分。話し合うテーマは試験当日に提示されます。

1次試験と2次試験、それぞれについて受験するには申請用紙をそろえ、簡易書留で委員会に提出しなければなりません。インターネット申し込みなどは行っていないため、各種の書類をそろえるだけでも意外に時間を要します。また、受験の手引き(1,000円)や受験料(1次試験:12,000円、2次試験:8,000円)、受験地までの移動費など、ある程度費用もかかりますのでチェックしておきましょう。

効率的な勉強法

過去問題集
4分野それぞれに公式テキストが出ていますが、これを熟読するだけではどうしても学習に時間がかかります。時間がないときのおすすめ勉強法は、問題集を繰り返し解く方法。同じ問題を3~4回解くうちに、重要ポイントが自然と頭に入り、正解できるようになってきます。効率よく進めるには、まずは問題を解いてみて、理解しにくいと感じる分野は公式テキストを参照すると良いでしょう。

今はアプリ機能がついた問題集も出版されているので、まとまった勉強時間が取れない人は、スキマ時間にこういったものを利用するのも良いですね。

>認知症ケア専門士再現過去問題集 【アプリ付き】2020年度版

更新のための単位取得について

講義の様子
2次試験に合格すれば、晴れて「認知症ケア専門士」の資格を取得できます。しかし、この資格は更新制になっているため、保持し続けるには5年ごとに決められた単位数(30単位)を取って、更新手続きをしていく必要があります。5年で30単位が取れなかった場合、申請すると1年の猶予がつきますが、この場合も1年以内に足りない単位を取得しないと、資格を失効してしまいます。

単位の取得方法はいくつかパターンがありますが、たとえば日本認知症ケア学会が認定する学術集会などに参加(3~8単位)したり、さらにそこで発表(+2~3単位)したりすることで取得できます。学会のホームページ(動画サイト)による受講では、1講演につき1単位(年間最大5単位まで)取得できます。いくつか組み合わせるなど、しっかりと計画を立てて単位を取っていくことが大切。同じ認知症ケア専門士の仲間とつながりを持っておくと、単位取得に役立つ情報を共有できます。

ひとつチェックしておきたいのは、費用のこと。まず学術集会などに参加するには参加費がかかります。さらに、お住まいの場所によっては移動費や宿泊費なども高額になりがちです。もし資格取得の目的に「収入アップ」が大きな割合を占めているなら、今の職場で資格手当が出るのかどうかなど、自分のキャリアの中での費用対効果についてよく考えておくことも必要です。

認知症ケアの専門家として歩んでいける資格

手を取り合う介護スタッフと高齢者
認知症ケア専門士は、取得するための勉強だけでなく、その後の継続にも努力を要する資格です。しかし、有資格者には職種や施設によって資格手当が付くことがありますし、何より認知症ケアの専門家として、周囲から一目置かれる存在となれることでしょう。また、学術集会などの集まりに参加する機会も多くなるため、同じ志を持つ仲間とのネットワークを作ることにも役立ちます。

他の認知症ケア関連の民間資格には、もっと取得しやすく、更新の必要が無いものもありますが、それらにはここまでの信頼性やメリットは期待できません。がんばった分、認知症ケアの知識が身につき、スペシャリストとして職場で頼られる存在に成長できる資格―――それが「認知症ケア専門士」です。興味のある方はぜひ、取得を考えてみてくださいね。

こちらのコラムも参考に>「認知症ケア専門士の資格を介護士が取得するメリット」

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