介護のパートは大変?ポイントは働きやすい職場選び

介護の仕事

お食事を運ぶ介護スタッフ

「近所だから」「時給が良いから」と気軽に始めることが多いパートのお仕事。しかしそれが介護のお仕事ならちょっと待って。実は、仕事が大変でストレスフルなものになるか、楽しくやりがいをもって働けるかは、どんな職場を選ぶかで大きく左右されます。

せっかく勇気を出してチャレンジする仕事、失敗したくないものですよね。今回は、介護パートの詳しい仕事内容から、働きやすい職場を見分ける際のポイントまでをお伝えします。実際にどんな仕事をするのかイメージしながら、自分に合った職場を上手に選び、楽しく介護のお仕事を始めましょう!

介護パートはどんな仕事をするの?

まずはパートの介護スタッフが担当することの多い仕事内容を、ひとつずつ見ていきましょう。

入浴介助
利用者様の入浴をお手伝いする仕事です。具体的にはまず体温や血圧などをチェックし、異常がないかを確認。脱衣をお手伝いし、浴室内では髪や体を洗うお手伝い、浴槽からの出入りのサポートなどを行います。浴室内は滑りやすいので転倒に注意しましょう。

お風呂から上がったらタオルで水分を拭き取り、着衣の介助、入浴後の水分補給など、その方の状態にあわせてサポート。冷えや、のぼせにも注意が必要です。

介護施設での入浴は、デイサービスでは午前中に行われることが多く、入居型の介護施設では午前と午後の2回行うことが一般的です。

食事介助
利用者様の食事をお手伝いする仕事です。単にスプーンで食べ物を口に運ぶだけでなく、食欲がわくように献立を説明するなど、会話を交えながらお手伝いします。食べ物が気管に入ってしまうと危険ですので、食べ物を口に運ぶペースや、食べるときの姿勢などに気をつけながら行います。

排せつ介助
利用者様をトイレまでお連れし、便座への移動や衣服の上げ下ろしの介助など、必要なお手伝いをします。便意や尿意のシグナルに気づき、適切なタイミングでトイレへ誘導することも仕事の一部。寝たきりなどで紙オムツを着用されている方については、オムツ交換を行います。排せつはとてもプライベートな行為なので、尊厳を傷つけないよう配慮することが必要です。

レクリエーションのお手伝い
単調になりがちな高齢者の生活に楽しみを与えるレクリエーション。介護施設では日々、リズム体操や歌、ゲームや工作など、様々なレクリエーションが行われています。利用者様に安全に楽しんでもらえるようにレクの準備をしたり、転倒などの危険がないか見守ったり、ゲームを楽しく盛り上げたりするのも介護職の大切なお仕事です。

利用者様の見守り、巡回、お話し相手
利用者様にできるだけ自由に過ごしていただきながらも、常に何か変わったことがないか観察し、危険がないよう見守っていきます。また、こまめに話しかけお話に耳を傾けることも大切です。夜間に勤務するのであれば、お部屋を巡回して様子を確認する仕事もあります。

清掃、洗濯
施設によっては、施設内の清掃や洗濯などの仕事を任されることもあります。

介護パートはどんなことが大変?

移乗介助を行う様子

・体力的な負担
椅子やベッドから車椅子への移動、車椅子からトイレの便座への移動など、力を使うことが多々ある介護のお仕事。なかでも体力を使うのは入浴介助です。時間で区切る働き方のパートさんに任せやすい一方で、短い時間で次々に利用者様に入浴していただくため、気を遣うだけでなく体力的にもハード。障がいの軽い方であればちょっとした手助けで入浴していただけるのですが、障がいの重い方や体の大きい方、認知症の方など、入浴介助が大変な方もいらっしゃいます。

ただ、業務は一人で行うわけではないので、負担の度合いは一緒に働くスタッフとのチームワークにも大きく左右されます。周囲のスタッフと助け合って息の合ったケアができれば、負担はグッと和らぐでしょう。

・責任が重い
介護という仕事は、小さなミスや見落としが命にかかわる問題に発展することがあります。慣れてくると注意のしどころも分かってきますが、それまでは気を遣うことが多く気疲れしやすいかもしれません。気になることがあればすぐに先輩や周囲に相談できる職場だと、精神的な負担が和らぎ、スムーズに慣れていけるでしょう。

・終業時間になっても帰れない
パートタイムで働くことのメリットは、時間の融通がきくことです。しかし人手不足の介護施設のなかには、終業時間になっても仕事が終わらず帰れない、といったことが起こりがち。これでは家庭やプライベートとの両立に支障が出てしまいます。パートの仕事に応募する際は、時間内に仕事が終わらなかった場合の対応についても、しっかりチェックしておきましょう。

働きやすい職場の見極め方

介護パートの働きやすさは、職場の人間関係が円滑かどうかに大きく左右されます。先輩スタッフと新人スタッフ、社員とパート、介護職と看護職といった他の職種など、人間関係が対立しやすいポイントに溝がなく、互いに協力して助け合うことができているかが重要です。そうした事業所を行き当たりばったりで見つけるのは難しいもの。下記のような方法をとりつつ、いくつかの候補の中から比較して選ぶことが大切です。

・職場見学をさせてもらおう
興味のある介護施設があれば、ぜひ事前に職場見学を申し込みましょう。働きやすさに自信のある施設なら、職場見学を歓迎してくれるはずです。見学に行ったら、利用者様やスタッフの雰囲気をしっかりチェックしましょう。スタッフ全員が「こんにちは」と気持ちよくあいさつしてくれるような施設なら、まずは安心です。

・教育体制について質問しよう
見学や面接の際には、ぜひ質問をしましょう。とくに確認しておくべき事は、新人の教育体制や資格取得のバックアップ体制について。どのような段階を踏んで学んでいけるのか、質問しやすい雰囲気かどうかなどを確認しておきましょう。

今は無資格でも働くうちに資格を取りたくなることもあるでしょう。そんなときにバックアップ体制がある職場なら心強いですね。一人ひとりの人材を大切に育てようとしていることもわかります。

・介護の人材サービス会社を活用しよう
インターネットの求人情報だけを見て近所の介護施設に応募するパターンでは、施設の雰囲気が分からず失敗してしまう事もあるでしょう。餅は餅屋といいますが、やはり介護施設のことはその道のプロに相談するのが一番。「週3日だけ働きたい」「午前中の○時間だけ働きたい」「スタッフの雰囲気が良いところが希望」など、あなたの都合や希望を伝えれば、条件に合う施設を無料で探してくれます。

介護職の働きやすさや負担は、どんな職場で働くかによって大きく変わります。たかがパートだからと軽く見ないで、いくつかの候補の中から自分の条件に合うところを選ぶようにしましょう。スタートが良ければ、数年後のあなたは資格を取ってキャリアアップし、さらにイキイキと活躍しているかもしれません。ぜひお気軽に、プロのアドバイスを活用してくださいね。

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パート先を賢く選んで、明るい未来を引き寄せよう

笑顔でふれあう介護スタッフと高齢者

介護の仕事は決して楽ではありません。でもそれ以上にやりがいや楽しさが得られる、他にはない魅力をもった仕事でもあります。その魅力に気づく前に辞めてしまうか、それとも自分の力を発揮しながら気持ちよく働けるかの分かれ目は、どんな施設を選ぶかにかかっています。じっくり検討して、明るい未来を引き寄せてくださいね。

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