「正社員」「派遣」「パート・アルバイト」・・・働き方にはいくつもの選択肢がありますが、なかでも介護職の方におすすめなのが「派遣」というスタイルです。なぜかというと、介護では「どんな職場で働くか」が仕事の満足度を大きく左右するため、派遣で働くメリットが大きくなるから。
直接雇用では自分で情報を集めなくてはならず、働きだしてからミスマッチに気付くこともありがちです。しかし派遣であれば自分と施設の両方をよく知る派遣会社が間に入って調整してくれることで、両者のニーズがピタリと合った就職を叶えることができるのです。
ただ、それは信頼できる派遣会社に登録することが前提。今回はそんな派遣会社の見分け方をメインに解説していきます。ぜひ派遣会社は吟味して登録し、良い縁を呼び寄せてくださいね。
よい介護の派遣会社の条件とは
たとえば「求人数が多い」や「対応エリアが全国」といった条件は一見魅力的に見えますが、実はそれほど重要ではありません。「通えるエリア」「応募できる求人」に絞り込んでしまうので、全国レベルでの求人数の多さはあまり関係ないのです。それよりも気にしていただきたいのが下記の5つのポイント。
- 一人の担当者が専任で、長くサポートしてくれる
- 担当者が介護の仕事を分かっている
- 就業先について、ホームページ等では分からない詳しい情報を持っている
- 派遣会社の福利厚生がしっかりしている
- 就業した後もアフターフォローがあり相談できる
上記のような条件を満たしている派遣会社なら、あなたに合う就業先を見つけられる可能性が高いはず。ぜひ一度登録して相談してみる価値があります。
登録すべき派遣会社の見分け方
- 地域密着型かどうかをチェック
- 福利厚生、資格取得支援などの制度をチェック
- サポートしてもらえる期間をチェック
地域密着型かどうかは、自分の住んでいる地域に「実店舗」「支社」「営業所」などの拠点があるかどうかで判断できます。検討中の派遣会社があれば、そのホームページの「会社概要」をクリック。自分の住んでいる地域にそういった拠点があることを確認しておきましょう。
また派遣社員として働く場合、福利厚生は就業先の制度ではなく、派遣会社の制度が適用されます。社会保険、休暇制度、健康診断、研修制度や資格取得支援など、福利厚生の手厚さもしっかりチェックしておきたいところ。
ほとんどの派遣会社が専任の担当者がつきますが、サポートの期間に若干差があります。就業するまでは相談に乗ってくれても、就業後はパッタリ連絡がなくなることも少なくありません。就業後こそ悩みや迷いが出て相談したくなる時期ですので、就業後はどのようなサポートがあるのか確認しておきましょう。
これらのチェックポイントをクリアしたら、できればひとつの会社に絞り込まず、まずは複数の派遣会社に登録してみることをおすすめします。
会社によっては「専任」とうたいながらも、短い期間でコロコロ担当者が変わる場合があり、信頼関係を作るのが難しいこともあります。担当者としばらくやりとりしてみて、相性のよさや、話をよく聞き誠実に行動してくれるかどうかを確認しましょう。
派遣とパート・アルバイトの違いは?
「派遣社員」と「パート・アルバイト」との最も大きな違いは、「間に派遣会社が入るかどうか」。パート・アルバイトは就業先の直接雇用となるので、福利厚生は就業先のものが適用され、給与も就業先から直接支払われます。いっぽう派遣スタッフなら雇用先は派遣会社となるため、福利厚生は派遣会社のものが適用され、給与も派遣会社から支払われます。
またパート・アルバイトでは、シフトなどで柔軟な時間変更ができるメリットがありますが、派遣では最初に契約を交わすため、細かな変更はしにくいという違いがあります。ただし勤務時間の長さとしては、派遣社員でも扶養の範囲内で働けるものや短時間ワークが増えており、必ずしも派遣だから長い、パートだから短いということはありません。
そのほかの大きな違いは、直接雇用であるパート・アルバイトの場合、就業先でトラブルや交渉したいことなどがあっても、自分で直接話さなくてはならないこと。
派遣スタッフの場合はあなたに代わって派遣会社が交渉してくれたり、派遣会社の福利厚生が受けられるといったメリットがあります。また給与も派遣のほうが高い傾向にあります。
ちなみにパートとアルバイトの間には法律的な違いはありませんので、その点もおさえておきましょう。
派遣スタッフ | パート・アルバイト | |
雇用契約 | 派遣会社 | 就業先企業 |
勤務時間など | 契約時に取り決め | 柔軟に変更可能 |
就業先との交渉 | 派遣会社 | 自分 |
福利厚生 | 派遣会社 | 就業先企業 |
派遣からステップアップした実例
派遣という働き方に、将来性の面で不安を感じる人もいるかもしれません。しかしスキルを身につけた介護人材は常にニーズがあるため、派遣からスタートしても本人のがんばりと希望によって、あらゆる方向に道を切り開いていくことができます。
日々、求職者の方々と接している「かいごGarden」のキャリア・コーディネーターの皆さんに、印象に残っている実例を教えてもらいました。
無資格・未経験から「介護福祉士」取得へ
「無資格・未経験で小さなお子様を子育て中だったAさん。私がご紹介した介護施設で3年間派遣社員としてがんばっていただきました。その後パートに切り替わり、今は実務者研修を受講中とのこと。研修が終わったら「介護福祉士」試験を受けるそうです。順調にキャリアアップしておられるお話を伺うと、私もご紹介して良かったなとやりがいを感じます!」(福山支店・Kさん)
年齢なんて関係ない!元気な限りずっと働き続けたい
「10年近く前、無資格・未経験で当時60代後半だったBさんに派遣先をご紹介しました。その後、70代後半になられた今も同じ職場で派遣を継続してくださっています。「○○(場所)で面談したのが懐かしいね」と笑ってお話ができることが本当にうれしいです」(長野支店・Tさん)
資格を活かし正社員へステップアップ
「皮フ科の経歴がメインだった准看護師のCさん。ご希望や条件をじっくりお伺いし、就業先として特養をご紹介しました。当時は救急搬送時などあわてて動揺してしまうこともあったようですが、気付けば正社員へとステップアップ。主任になったという報告をいただいたときは感動し、この仕事をしていて良かったなと思いました」(福山支店・Kさん)
あなたに合う派遣会社がきっとある
「派遣会社なんてどこも同じだろう」と思っていませんか?そんなことはありません。各社それぞれ個性や特色があるので、ぜひあきらめず、自分に合う派遣会社を探してみてください。
選ぶときに最も重要なことは、「情報にどのくらい深さがあるか」「自分のためにどこまで親身になってくれるか」ということです。
「かいごGarden」では、介護の資格や実務経験を持ったキャリア・コーディネーターが多数在籍しており、お一人おひとりのお話をじっくりうかがいながら、「この方の雰囲気にはどんな職場が合っているか」「この方にとって一番よい選択肢はどれか」考えてご提案しています。
また実際に施設を訪問して、自分の目で見て話を聞いて情報を集めているため、書類上の情報ではなく、実際の雰囲気や施設長の人柄など生きた情報をお伝えできます。
今までの派遣会社に物足りなさを感じていた方は、ぜひ一度「かいごGarden」にご登録してみてはいかがでしょうか。きっと「ひと味違うな」と感じていただけるはずですよ。
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