現場で使える用語集30(看取り介護編)

介護の仕事

積み重なった付箋がついた冊子

「アドバンス・ケア・プランニングって何を話し合えばいいの?」
「ターミナルケアとエンド・オブ・ライフケアの違いは?」

看取り介護の現場で、専門用語にとまどった経験はありませんか?
この記事では、介護職の方に向けて、現場でよく使われる看取り介護の専門用語を具わかりやすく解説します。

日々の業務にぜひご活用ください。

あ~な行の用語

・アドバンス・ケア・プランニング(ACP)
【人生の最終段階における医療やケアについて、本人、家族、医療・介護従事者があらかじめ話し合うプロセス】
アドバンス・ケア・プランニング(ACP)とは、将来の医療やケアについて、患者さん自身が中心となって、家族や医療・介護チームと話し合うことです。
「人生会議」という愛称でも呼ばれます。

もしもの時のために、どのような治療を受けたいか、どのような場所で過ごしたいかなど、自分の希望を事前にチームと話し合い、人生の最終段階を自分らしく過ごせるように準備。
医療・ケアチームが、本人の意思を尊重し実現できるようサポートをおこないます。

参考: 厚生労働省「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン

・エンゼルケア
【逝去後の処置。故人の尊厳を保ち、家族の悲しみを和らげるためにおこなう】

エンゼルケアとは、故人の尊厳を守り、ご遺族の悲しみを和らげるためのケアです。身体を清潔にし、衣服を整え、外見を整え、感染予防も行います。

近年は家族へのグリーフケア(大切な人を亡くした人をサポートするケア)の一環として、ご遺族と医療・介護チームが協力しておこないます。

参考:第3回 沖縄病院 看護実践講座 2017.10.4

・エンゼルメイク
【エンゼルケアの一環で、故人に施す化粧など】
エンゼルメイクとは、故人の尊厳を保ち、ご遺族の悲しみを和らげるためにおこなう処置です。

具体的には、故人の身体を清拭し、必要に応じて化粧を施したり、髪を整えたりし、安らかな表情に見えるように努め、故人が生前愛用していた衣服を着せることもあります。

ご遺族が故人との別れを穏やかに迎えられるよう、心を込めておこなわれます。

参考:小林珠実(大阪大学大学院医学系研究科看護実践開発科学講座助教、成人看護学)「日本人の死生観・遺体観に基づくグリーフケアとしてのエンゼルメイクに関する考察

・エンド・オブ・ライフケア
【人生の最終段階における、自分らしい生き方を支える包括的なケア】
エンド・オブ・ライフケアとは、人生の最終段階におけるケアです。身体的な苦痛緩和に加え、精神的なサポート、社会的な支援を含めた包括的なケアを提供します。

ご本人とご家族の意向を尊重し、その人らしい最期を迎えられるよう支援します。

参考:大学院看護学研究科エンド・オブ・ライフケア看護学 特任教授 長江弘子「第2回 高齢社会を考えるシンポジウム「千葉大学と超高齢社会」」

・エンパワーメント
【本人が自身の力で生活をコントロールできるように支援すること】
エンパワーメントとは、患者さんとご家族が、病気や障害があっても、その人らしい生活を最期まで送れるように、持っている力や可能性を引き出し、支援することです。

患者さん自身が「どうしたいか」「何ができるか」を考え、主体的に意思決定できるようサポートすることで、QOL(生活の質)の向上を目指します。

参考:医療と社会/33 巻 (2023) 1 号/書誌 佐々木淳「在宅における看取り

・延命治療
【生命を維持するための治療】
延命治療とは、病気を治すための治療ではなく、命をできるだけ長く保つための医療行為です。
たとえば、人工呼吸器(呼吸を助ける機械)、心臓マッサージ、輸血、人工透析(血液をきれいにする)などがあります。

延命治療をおこなうかどうかは、本人と家族の意思を尊重し、慎重に判断する必要があります。そのため、ACP(人生会議)を通して、事前にどのような医療やケアを希望するか話し合っておくことが大切です。

参考:いわき市「“わたしの想いをつなぐノート”(略称:わたしノート)

・往診
【患者さんの求めに応じて医師が自宅などへ訪問し診療をおこなうこと】
往診とは、医師が自宅や施設へ出向いて診療し、通院困難な患者さんへの医療提供することです。看取り介護では、定期的な訪問診療や緊急往診があります。

介護職は、医師への情報提供をスムーズにおこなえるよう準備します。

参考:令和5年度 在宅医療関連調査・講師人材養成事業「看取りを念頭に置いた在宅医療の実際

・緩和ケア
【生命を脅かす病気に直面している患者さんに対し、 痛みやその他のつらい症状を和らげることで、QOL(生活の質)を改善するためのケア】
緩和ケアとは、がんなどの病気による身体的・精神的な苦痛を和らげるケアです。
がんと診断された時から始まり、治療と並行しておこなわれ、体の痛みだけでなく、不安などの心の苦痛も和らげます。

患者さんとご家族の意思を尊重し、その人らしい生活を支援します。

参考:厚生労働省「緩和ケア

・キューオーエル(QOL)
【生活の質】
QOL(Quality of Life)とは、「生活の質」のことです。

単に長生きするだけでなく、その人らしく、どれだけ満足して生活を送れているかを示す指標です。身体的な健康はもちろん、心の状態や、家族や友人とのつながり、趣味や生きがいなど、その人の人生を豊かにする要素すべてをふくみます。

病気や障害があっても、QOLを高めることで、より充実した毎日を送れるよう支援することが大切です。

参考: 国立がん研究センター「がん情報サービス」の用語集「クオリティ・オブ・ライフ

・在宅看取り
【自宅で最期を迎えること】
在宅看取りとは、住み慣れた自宅で最期を迎えることです。

病院ではなく、自宅で過ごしたいという希望を叶える選択肢のひとつで、医師や看護師が定期的に訪問する在宅医療や、介護士が生活を支援する訪問介護などのサービスを活用しながら自宅で過ごし最期を迎えます。

家族だけでなく、医療・介護の専門家チームが連携し、痛みや苦痛を和らげ、安心して過ごせるようサポートし、本人の意向を尊重し、家族と共に、最期までその人らしい生活を送れるように支援します。

参考:厚生労働省「在宅医療・介護の推進について

・終末期(しゅうまつき)医療
【死が間近に迫った時期】
終末期とは、一般的には、疾患の治癒や、進行の阻止が困難となり、数か月以内に死を迎えると予測される時期です。医学的には明確な定義はありません。

疾患や患者さんの状態によって時期は異なります。

終末期医療とは、医師が治療による回復が見込めないと判断し、医療者と患者・家族が共に納得したうえで、死を予測して対応を考える状態における医療を指します。

患者本人の意思が重視され、患者さんが事前に意思表明(リビングウィル)をしている場合はそれを尊重し、ない場合は家族等から本人の意思を推測して進めます。

意思推測が難しい場合は、医療チームと家族が話し合って本人にとっての最善を考え、必要に応じて倫理委員会で検討します。

参考:厚生労働省「人生の最終段階における医療・ケアの 決定プロセスに関するガイドライン
参考:厚生労働省「終末期医療に関するガイドライン ~よりよい終末期を迎えるために~

・セデーション
【苦痛を和らげるために鎮静剤を使用すること】
セデーションとは、終末期の耐えがたい苦痛を和らげるための重要な医療選択のひとつです。患者さんの意識を低下させる薬剤を使用することで、痛みや苦しみを緩和し、穏やかな最期を迎えられるようにする処置です。

セデーションをおこなうには、医療チームと患者・家族が十分話し合う必要があります。
意識が低下してコミュニケーションが難しくなるというデメリットを考慮しながら、その人らしい最期を支える方法として慎重に検討されます。

参考:日本看護研究学会雑誌 Vol. 39 No. 4 2016「一般病棟でセデーションを受ける終末期がん患者にかかわる看護師の思い

・せん妄
【意識障害の一種で、錯覚や幻覚などを伴う。終末期の患者さんによく見られる】
せん妄とは、終末期がん患者の80〜90%に生じる意識障害のひとつです。
医学的には、意識レベルの低下や混乱、幻覚、妄想などの症状を伴う状態をさします。

とくに終末期のせん妄は、そのうち50〜70%が回復せずに死亡に至る治癒困難な状態です。

患者本人の苦痛だけでなく、残された時間での家族とのコミュニケーションを妨げ、医療者との意思疎通も難しくなるため、患者・家族双方にとって大きな負担となります。

そのため、症状の緩和と共に、患者さんの尊厳を保ち、家族との関係性を維持するための総合的なケアが重要です。

参考:一般社団法人 日本サイコオンコロジー学会「5 終末期せん妄の治療とケアのゴール

・尊厳死(そんげんし)
【延命治療を拒否し、自然な死を迎えること】
尊厳死とは、回復の見込みがない終末期において、過剰な延命治療をおこなわず、その人らしい最期を迎えることを意味します。

医学的には、人工呼吸器や経管栄養などの延命措置を新たに開始しない、あるいは中止することで、自然な死を迎えることをさします。これは単なる延命治療の拒否ではなく、患者さんの人としての尊厳を守り、残された時間を有意義に過ごすための選択肢のひとつです。

尊厳死を選択する場合でも、苦痛を和らげる緩和ケアは継続しておこなわれ、患者さんと家族の希望に沿った精神的ケアも提供されます。
この選択には、本人の明確な意思表示(リビングウィルなど)や、家族との十分な話し合いが必要です。

参考: 日本尊厳死協会「協会が主張する「尊厳死」とはどんな死ですか
参考:公益財団法人 日本尊厳死協会「リビング・ウイルとは

・多職種連携(たしょくしゅれんけい)
【医師、看護師、介護士、ケアマネジャーなど、さまざまな専門職が連携して患者さんをサポートすること】
医師、看護師、介護職、歯科医師、歯科衛生士、管理栄養士、言語聴覚士など、さまざまな専門職が共通の目的を持って連携し、患者さんやご家族を支援することです。

それぞれの専門性を尊重しつつ、互いに補い合いながら、患者さんやご家族のニーズに応じた包括的なケアを提供します。

各職種が積極的にコミュニケーションを図り、専門的な視点からの情報を共有することで、より質の高いケアを実現します。

参考:厚生労働科学研究費補助金(長寿科学政策研究事業)「要介護高齢者の経口摂取支援のための歯科と栄養の連携を推進するための研究」研究班「第4章 多職種連携の要点

・ターミナルケア
【積極的な治療が難しい状態での最期を迎えるためのケア】
ターミナルケア(緩和ケア)とは、がんなどの診断を受けた時点から始まる、患者さんと家族への総合的な支援です

ターミナルケアは「最期のケア」という意味ではなく、患者さんがその人らしく生活できるよう、診断時から継続的に支援する医療・ケアの総称です。医療チームは患者さんとご家族の希望に沿いながら、最適な支援を提供します。

診断初期から終末期まで継続的な支援をおこない、痛みや呼吸困難、不安などの苦痛を包括的に緩和します。

参考:慶剛義塾大学医学部 呼吸器外科「ターミナルケア

・ディー・エヌ・エー・アール(DNAR)
【心肺停止時に心臓マッサージや人工呼吸などの蘇生措置をおこなわないという指示】
DNAR(Do Not Attempt Resuscitation)とは、患者本人または患者の利益にかかわる代理者の意思決定に基づいて、心肺停止時に蘇生処置をおこなわないことをさします。

これは医師の医学的根拠に基づく判断が必要で、とくに以下の3つの要件を満たす必要があります。

  • 成立の要件:最善の利益に基づく医学的判断であること
  • 効力の維持:指示撤回の有無や効力の期間が明確であること
  • 適用の有無:DNAR指示が適応される状況であること

ただし、自殺や虐待が疑われる場合、外因や窒息、診療行為に伴う急死の可能性がある場合は、DNARの対象外となります。
また、医師のDNAR指示の確認ができない場合は、救急隊員は心肺蘇生を継続することが原則です。

参考:総務省消防庁「在宅医療及び医療・介護連携におけるACP、DNARの現状と今後について

・ナラティブ
【患者さんの語る物語】
ナラティブとは、ご利用者様一人ひとりの「人生の物語」に耳を傾け、理解を深めることです。

ご利用者様の生まれてから現在までの歩み、大切にしてきた価値観、家族との関係性などを理解することにより、その人らしさを尊重したケアが可能となります。

参考:同朋大学リポジトリ「特別養護老人ホームにおける – 利用者を理解した支援

は~わ行の用語

・パーソン・センタード・ケア(PCC)
【ご利用者様の個性や意思を尊重したケア】
パーソン・センタード・ケア(PCC)とは、認知症高齢者の人としての尊厳を大切にし、その人の視点に立ってケアをおこなうという考え方です。

重なり合う5つの心理的ニーズ(くつろぎ、たずさわること、アイデンティティ、共にあること、愛着・結びつき)を満たすことで、その人の気持ちに寄り添いながら、安心できる環境づくりと質の高いケアの実現を目指します。

参考:浜松医科大学「 認知症高齢者の看護実践を高めるためのパーソン・センタード・ケアの実践ガイド

・平穏死(へいおんし)
【延命治療をせず、苦痛を可能な限り取り除き、穏やかな状態で自然な最期を迎えることを目指す方法のひとつ】
穏死とは、人生の最期を自然な形で迎えることです。

本人の意思を尊重し、必要以上の医療処置を控えることで、その人らしい最期を支えることが重要とされています。

参考:長崎県県南保健所 地域保健課 保健福祉班「介護施設の看取りに関する手引き

・訪問看護
【看護師が自宅へ訪問し、医療ケアを提供すること】
訪問看護は、医療と介護の専門知識を持つ看護師などがご利用者様の自宅を訪問し、支援するサービスです。

医師の指示のもと、日々の体調管理や医療処置をおこなうとともに、清潔ケアや食事介助などの生活支援も提供します。
また、認知症ケアや終末期の看取り、家族への介護指導なども重要な役割です。

医療保険または介護保険で利用でき、住み慣れた自宅での療養生活を包括的に支援しています。

参考:一般社団法人全国訪問看護事業協会「訪問看護とは

・訪問診療
【医師が自宅へ訪問し、診療をおこなうこと】
訪問診療とは、通院が難しい患者さんの自宅や施設へ、医師が定期的に訪問しておこなう診療です。
通院と同様の診察や薬の処方、健康相談などが受けられ、患者さんのQOL向上や、家族の負担軽減に繋がります。

訪問看護とは異なり、医師が主体的に診療をおこなう点が特徴で、在宅医療を支える重要な要素のひとつです。

参考: 厚生労働省「在宅医療と連携について

・本人告知
【病状について、本人に告知すること。本人の意思決定を尊重するために重要】
本人告知とは、患者さん本人に、病名や予後などを伝えることです。
告知の方法やタイミングについては、患者さんの状態や希望に合わせて慎重に検討する必要があります。

患者さんが、残された時間をどのように過ごしたいかを考え、自分らしい最期を迎えるための意思決定を支援するアドバンス・ケア・プランニングをおこなううえでも、重要なプロセスです。

参考: 厚生労働省「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン

・看取り介護
【死が間近に迫った状態にある人に対し、身体的な苦痛や精神的な苦悩を緩和し、尊厳を尊重しながら、可能な限りその人らしい生活を送れるように支援する介護】
看取り介護とは、回復の見込みがないと判断された方に対し、延命治療を目的とせず、その人らしい最期を迎えるための介護です。

単に命を長らえるだけでなく、痛みなどの苦痛を和らげ、心穏やかに過ごせるよう支援します。

身体的なケアはもちろん、精神的な安寧や家族のサポートも重視し、残された時間を尊重しながら、その人らしい生活を最期まで送れるよう、寄り添うことを目的としています。

参考: 厚生労働省「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン

・看取りケア
【人生の最期を迎える方に対しておこなう総合的なケア】
看取りケアとは、回復が見込めないと診断された方に対し、身体的苦痛や精神的な苦悩を緩和し、尊厳を保ちながら最期までその人らしく生きられるように寄り添うケアのことです。

ご家族への精神的な支援や、死後の手続きに関するアドバイスなども含まれ、多職種が連携し、患者さんの意思を尊重しながら、その人にとって最善のケアを提供します。

参考: 厚生労働省「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン

・モルヒネ
【鎮痛剤の一種。がん性疼痛の緩和などに使用される】
モルヒネは、看取り介護において終末期の苦痛を和らげるために使用される医療用麻薬の一種です。

とくに、がん末期や慢性疾患による強い痛みや呼吸困難を緩和する目的で処方されます。

適切な投与により、患者さんは安らかな最期を迎えることができますが、副作用として眠気や便秘、呼吸抑制が起こる可能性があるため、医師や看護師が慎重に管理します。

患者さんのQOL(生活の質)を維持しながら、穏やかな最期を迎えられることを目的に利用される薬剤です。

参考:厚生労働省「【テーマ1】 看取り 参考資料

・予後
【病気の今後の見通し】
予後(よご)とは、病気や治療の経過を予測し、今後の健康状態や生存の可能性を見通すことをさします。

とくに終末期医療や看取り介護においては、患者さんの病状がどのように進行し、どの程度の期間で変化が見られるかを評価することが重要です。

参考:厚生労働省「【テーマ1】 看取り 参考資料

・リビングウィル(LW)
【終末期医療に関する事前指示書。延命治療の拒否など、自分の意思を表明するために作成する】
リビングウィル(LW)とは、「生きている間に(living)」表明しておく「遺言(will)」という意味で、生命維持治療に関する自分の意思を事前に表明しておく文書のことです。

患者さんが意思表示できなくなった状況で望まない延命措置を避けるために作成するもので、回復を目的とする一時的な救命措置を拒むものではありません。

自分の希望を医療者や家族と共有し、人生の最終段階における医療やケアについて話し合いを重ねながら、自分らしい最期を迎えるための重要なツールです。

この意思表明は、気持ちの変化や状況の変更に応じていつでも撤回・変更が可能で、定期的に内容を見直すことが推奨されています。

参考:公益財団法人 日本尊厳死協会「リビング・ウイルとは

・倫理的課題
【看取りにおいて生じる倫理的な問題。例えば、延命治療の拒否や、尊厳死の選択など】
看取り介護における「倫理的課題」とは、患者さんの意思決定、延命治療の選択、医療者と家族の意見の対立、緩和ケアの提供、チーム医療のあり方など、多岐にわたります。

とくに、日本では終末期医療に関する法的な枠組みが明確でないため、アドバンス・ケア・プランニング(ACP)の実施、倫理委員会の活用、多職種による話し合いが重要となります。

患者さんが「自分らしい最期」を迎えられるようにするために、適切なケアと倫理的判断が求められます。

参考:国立がん研究センター生命倫理部 一家綱邦「終末期医療における倫理的問題へのアプローチ

・レスパイトケア
【介護者の負担を軽減するための、一時的な介護サービス】
レスパイトケアとは、介護者(主に家族)が一時的に介護から離れ、休息やリフレッシュを取るための支援サービスです。

とくに看取り介護の場面では、介護負担の軽減が重要であるため、短期間の施設入所(ショートステイ)やデイサービス、訪問介護などを活用して介護者の心身の疲労を和らげます。

厚生労働省の報告書では、在宅生活の継続を支えるために必要不可欠なサービスと位置づけられており、介護の質を維持するための重要な仕組みとされています。

参考:厚生労働省「短期入所生活介護におけるレスパイトケアのあり方及び 在宅生活の継続に資するサービス提供の在り方に関する調査研究事業

看取り介護の理解を深め、質の高いケアを

ベットに横たわる高齢女性の介助をする女性介護士

本記事では、看取り介護に関する用語を、介護職向けに幅広く30個解説しました。
それぞれの用語の意味を理解し、日々の業務にいかしていただければ幸いです。

看取り時期は、ご利用者様とご家族にとって非常に重要な時期です。介護職として、適切な知識と心構えを持って、最期までその人らしい生活を支えていきましょう。

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