介護職に向いてる人の特徴は?自分の性格が活かせるおすすめ施設も

介護の仕事

複数の介護職員

介護の仕事に興味はあっても、「ほんとうに自分にできるかな」と不安に思う人は多いはず。高齢の利用者様だけでなく、一緒に働くスタッフ達とも密なやりとりが求められる介護職は、性格的に向いていることも重要です。

向いているタイプの人は、仕事のコツを掴みやすかったり、がんばったことが自分の喜びに結びつきやすかったりとメリットがたくさん。しかし残念ながら介護職には向いていないタイプの人だと、成長するのに人一倍の努力が必要になることも。

今回のコラムでは、介護職に向いている人の特徴に加え、性格的に合いやすいおすすめの介護施設の種類もご紹介します。介護業界への就職や転職で迷っているという人は、自分の性格と照らし合わせて、ぜひ参考にしてみてくださいね。

介護職に向いている人の特徴

笑顔の介護職員

困っている人を放っておけない

電車でよく席をゆずっていたり、何かを頼まれるとついつい引き受けてしまったり。そんな優しいあなたは介護職にとても向いています。相手が何に困っているか、何を必要としているのか想像でき、それを当たり前に行動に移すことができるため、介護の仕事にも大きな抵抗や難しさなく馴染んでいけるはずです。

お年寄りが好き

介護は、高齢者のからだに触れたりお話を聴いたりと、高齢者と密接に関わる仕事。お年寄りと接することが好きであったり、少なくとも苦手意識がなければ、それだけでも大きなアドバンテージです。

よく聞き上手と言われる

自分が話すよりも聞く方が得意――そんなあなたも介護職向きです。質の高いケアを提供するには相手のことをよく知る必要がありますが、高齢者に心を開いて話してもらうのはなかなか難しいもの。しかし聞き上手なあなたであれば、相手もついつい心を開き話をしてしまうのではないでしょうか。

人の表情や雰囲気に敏感なほう

「あの人うれしそう。何かいいことあったのかな」「今日は機嫌悪そうだから近寄らないでおこう」等々、人の雰囲気を敏感に察知できる人は介護職向き。高齢者の微妙な気持ちの変化や体調の変化にいち早く気付くことができるので、事故やトラブルを未然に防いだり、状態が悪化する前に適切なケアにつなげることができるのです。

介護職に向いている人の性格

ポーズを決める介護職員

おおらかで温和な性格

人がミスをしてもカッとならず「起こってしまったことは仕方ない、繰り返さないためにどうするか」と前向きに考えられる性格は、介護職にぜひ欲しい素質です。いつも柔らかな笑顔を絶やさないあなたは、フロアリーダーや新人教育などで頼れる先輩として、周囲から信頼を得て活躍できるでしょう。

控えめで慎重な性格

介護は多職種のスタッフが協力し合わなければできない仕事なので、自己主張が強すぎる人は周囲と衝突しがちでうまくいきません。控えめな性格の人は、自分とは違う人の立場を思いやって意見を聞けるため、介護職向きといえます。また人の命を預かる仕事でもあるので、じっくり考えて慎重に行動できることは利用者様の安心につながります。

協調性があり人懐っこい

社交的で誰とでもすぐに仲良くなれる明るい性格は、介護職向きの性格です。基本的に人と関わることが好きなので、挨拶や雑談といったコミュニケーションを通じて人と人とをつなげたり、困っている人に自然に助け船を出すことができます。利用者様にも一緒に働くスタッフにも好かれやすく、仕事を円滑に進めることができます。

面倒見がよいしっかり者

責任感が強く、何事にも一生懸命取り組むしっかり者タイプは、信頼されることで輝く介護職にピッタリの性格です。落ち込んでいる人や弱っている人を見過ごせない性格で、小さな約束でもきちんと守るので、自然と周囲から厚い信頼が寄せられます。ただし強すぎる責任感から悩み事やストレスを一人で抱え込みがちなので、そこに気を付けましょう。

介護職で役立つスキル

利用者と会話する介護職員

観察眼・洞察力

高齢者の顔色や表情、仕草などを見て「いつもと様子が違うな」と気づけることは介護職にとって強力な武器に。その他にも、忙しそうな先輩の空気を察して「質問は後にしよう」と柔軟に対応したり、同僚や後輩が落ち込んでいる空気を察して「どうしたの、相談に乗るよ」と声をかけてあげられるなど、多くのメリットがあります。

コミュニケーション能力

ここでいうコミュニケーション能力とは、正確に情報共有ができる能力のこと。介護では利用者様のことやご家族のことで少しでも気になることは、こまめにスタッフ同士で共有し、チームで知恵を出し合って対応していきます。報告・連絡・相談の頭文字をとって「報連相(ほうれんそう)」と言うことも。

体力

体に負荷のかかる持ち上げ動作を一日に何度も繰り返したり、施設内を忙しく歩き回るなど、介護職に不可欠なのが「体力」です。体力に自信がない、疲れやすいという人は、早歩きウォーキングや筋トレなど自分に合うやり方で、コツコツ体力をつけていきましょう。

健康管理能力

自分自身の健康を管理する能力も大切です。急な体調不良で休むと代わりのスタッフが必要になりますし、体調不良をおして出勤すればミスや事故の原因にも。夜勤があればなおさら生活リズムは乱れがちなので、「疲れが溜まってきたな」と思ったら無理せずゆっくり休むなど、自分の体の声をしっかり聞いて対処するスキルは重要です。

ITリテラシー

介護業界は今どんどんIT化が進められている業界なので、ITを理解して活用できるスキルを持っている人は有利。職場にこのスキルを持つ人材はまだ少ないので、IT担当として頼りにされるかもしれません。もちろん「ITなんて分からない」という人も、新しい技術を歓迎し、前向きに学ぶ気持ちさえ持っていれば大丈夫です。

介護職に向いていないのはこんな人

×ポーズをする介護職員

自分のペース、自分のやり方に固執する人

介護職員は高齢者の様子をよく見て、できる限りそのペースに合わせなくてはなりません。ゆっくりでもたどたどしくても、介護職は手を出さず見守る我慢の心が必要です。

また介護技術や理論などについても常に向上心と柔軟さを持ってアップデートしていく必要があるので、自分のやり方を変えたくない、人から指摘やアドバイスをされたくないという人には向いていないと言えるでしょう。

怒りをコントロールできない人

チームワークが求められる介護の仕事では、周囲との関係を良好に保つことが欠かせません。カッとなったとき感情にまかせて関係を断ち切る行動をとらないよう、気持ちをうまくコントロールする必要があります。

怒りの対処法についてはさまざまな方法があり、今は自信がないという人も学んで身につけることが可能。自分を変えたいという意欲をもち、セミナー等で積極的に学ぶなどの具体的な行動に移せる人なら大丈夫です。

気まぐれな人

その時々で言うことややることがコロコロ変わる気まぐれな人は、周囲からの信頼が得られにくいため介護職には向いていません。介護職として確実に成長していくためにも、自分の言動に責任を持ち、ひとつのテーマにじっくり取組める人の方が向いているでしょう。

介護施設別「向いてる人」とは?

笑顔の明るい介護職員

特別養護老人ホームや老人保健施設などの介護職員

老人ホームなど居住型の施設は要介護度の高いお年寄りが多く、看護師やリハビリ専門職など異職種が混在するチームで協力しながら仕事をします。協調性の高いタイプや息の合ったチームワークに喜びを感じる人におすすめです。

デイサービスの介護職員

デイサービスでは身体介護の比率が下がる代わりにレクリエーション業務の比率が上がります。聞き上手な人、明るい性格の人、お年寄りが好きな人におすすめです。

ホームヘルパー(訪問介護員)

ホームヘルパーは基本的に一人で仕事をするため、協調性がそれほど高くない人でもストレスが少ないでしょう。観察眼や洞察力に自信のある人、責任感が強い人、人に喜ばれることに喜びを感じる人に特におすすめです。

個性を活かして活躍しよう

「みんなは難しいと言うけど、私は難なくできる」ってこと、誰にでもひとつはあるのではないでしょうか。逆に「みんなは苦もなくやっているけれど、自分はなぜか苦手」ということもありますよね。あなたのその個性、仕事にも活かした方が絶対にお得です。

興味のある人はぜひ自分の性格を分析して、介護の仕事で活きる点があるかどうか、想像してみてください。合う人にとって介護職は、人の優しさ、あたたかさに触れられるとても魅力的な仕事です。可能性を感じた人はぜひ、勇気を持ってチャレンジしてみてくださいね。

 

ツクイスタッフが運営する「かいごGarden」では、施設形態別にお仕事をお探しいただけます。今回ご紹介した自分の性格から向いている、介護施設のお仕事を覗いてみてくださいね。

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