人は誰しも年齢をかさねてゆき、年齢と共に肉体的機能は徐々に低下していきますね。その為、今までは自分一人で行えていたことでも誰かの補助が必要になってきてしまうものです。そういった高齢者の補助などを行う機関にも様々な種類があるのですが、介護が必要になった時や機能訓練が必要になった時にまず初めに通い始めるのはデイサービスという方が多いのではないでしょうか。では、そのデイサービス等の補助はどうやって決めているのでしょうか?自らに必要になる介護なので出来れば自分で通いたいと思える施設を選べたらとても嬉しいですよね。
今回は、コンセプトがしっかりとしたデイサービスセンターをご紹介しますので、デイサービス選びの参考にしていただければ幸いです。
デイサービスとは
まず、デイサービスという言葉について簡単に確認していきましょう。
デイサービスとは、通所介護ともいわれ日帰りで施設に通い、食事や入浴など日常生活上の介護や機能訓練等を受けることのできるサービスのことを指します。
要支援、要介護の度合いにより介護保険の適用に違いがありますが要支援、要介護の認定を受けていれば誰でも利用できます。
自分ならどんなデイサービスが良いか
デイサービスとはどんなところか確認したので、次は自分ならどんなデイサービスなら通いたいかということについて考えてみましょう。どのようなサービスでもそのサービスに求めるものは人それぞれですよね。例えば、
- 人と話すのが好きだから、職員さんとコミュニケーションがたくさんとれるこじんまりしたデイサービスがいい。
- 塗り絵などのレクリエーションには少し抵抗があるからもっと活動的なレクリエーションがあるところがいい。
- やっぱり食事が1番。美味しいご飯が出るところがいい。
- 介護度の改善が見込まれるなら機能訓練はスパルタなところがいい。
- せっかくならITや先端技術をたくさん使った介護をしてくれるところがいい。
など、挙げればきりがないくらい「こんなデイサービスがいいな」という希望は出てきますね。しかし、こんな希望が叶うデイサービスなんてなくて、基本はどこも同じなのでは?と思っている方も多いですよね。しかし、近年は施設によって介護方針は様々で、それぞれ特色を持った介護施設も増えています。
以下でさまざまな特色を持つデイサービスをご紹介してまいります!
ケース1:男性向けコンテンツに特化「夢楽」
もともとは保育園運営事業を行なっていた我喜大笑という会社が2010年に異業種参入して立ち上げたのが「夢楽」です。男性がもっと通いたくなるデイサービスを目指して作られたそうで、現在、関東・関西に12施設を運営しています。
夢楽の特徴は、男性が9割近くを占めているということ。コンテンツも男性が楽しめる囲碁、将棋、カラオケ、パソコンなどが充実しています。何より、男性利用者が、大半を占めているので男性のコミュニティができるというのもメリットなのかもしれません。
女性が多いと言われているデイサービスの現場で男性のコミュニティができるのは確かに大きな特徴ですね!
ケース2:食事に特化したデイサービス
レストランデイサービス「なな」は株式会社食べるネットが運営しており「食べる楽しみをすべての人に」の願いを胸に、栄養・食事サポート事業を展開しています。
レストランデイサービスは、その名の通り食事に重点を置いたデイサービスです。食事は栄養補給だけか目的ではなく生きる喜び、食べる楽しみを提供するためにレストランのような食事を用意しているそうです。
具体的には、高齢者に不足しがちな栄養素と老化を予防する10の食品が毎食入っていたり、希望者は一緒に料理ができたりします。
美味しいものが大好きなので、美味しい食事に特化したデイサービスは筆者も一度行ってみたいなと思いますね。
ケース3:最先端のデイサービス
特定の施設ではないのですが、「ICTリハ」という最先端のシステムをご紹介します。
ICTリハとは、ビッグデータからリハビリのパーソナルベストを導き出し、介護改善者の再現性を追求するシステムのことです。
パーソナルベストとは、年齢や病気等の個人データと、ビッグデータに蓄積されているものの中で、介護度の改善があった方が行った運動療法のデータを照合。その結果をAIが分析し、各人に最適な運動療法の組合せを算出・提案するものをいいます。
これは、ビックデータに裏付けされ、介護度が改善した人のデータを元にその人に最も合うと思われるリハビリの内容が決められるそうです。リハビリ内容は人それぞれ違うものですが、その人の今までの生活習慣や食生活、要介護度などから、同条件の人に過去に効果のあったリハビリ内容を導き出すそうなので効果がありそうですね。膨大なデータ収集が必要となるのでしょうが、今後どうなっていくのかとても気になります。
まとめ
今回は、元気なうちに考える、理想のデイサービスについてみてまいりました。いかがでしたか?『デイサービス』の施設なんかどこも同じで行っているサービスなんかに違いはないのでは?と思う方も多いかもしれませんが、最近では様々なコンセプトを持った施設が増えてきています。実際にご自身やご家族が通うデイサービスを探すときには何を重視して施設を探すのかはある程度考えていた方が「いざっ」という時には安心です。
今回は地域を限定せずにご紹介をしてきました。つぎは、自分の住む地域で実際にリサーチしてみるのも面白いかもしれませんね。ぜひ、元気なうちに情報収集をしておきましょう!