介護施設に出張してくれる、訪問理美容サービスとは?

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髪を切ってもらっているシニア女性

高齢者になると身の回りのことがおろそかになり、美容に対する意識も低下してしまう傾向にあります。しかし、高齢者が美容を楽しめるようになるとQOL(=生活の質)が上がり、気持ちが明るくなるなど精神面の良い影響も期待できます。

簡単には美容室に行けない高齢者の方が多い介護施設では、訪問理美容サービスの利用を検討してみてはいかがでしょう。今回は、理容師や美容師に施設まで来てもらって施術を受けられる訪問理美容サービスについてご紹介します。施設で過ごす利用者様には定期的にヘアカットをして身だしなみを整えてもらい、前向きに過ごしてもらいましょう!

要介護者には訪問理美容師によるヘアカットがおすすめ

「髪が伸びてきたから切ってくれる?」と頼まれたことはありませんか?実は散髪は、医療行為やマッサージなどと同じで介護サービスにおいてやってはいけない行為のひとつ。介護スタッフは、利用者様のヘアカットをすることはできません。美容に対するサービスを提供できるのは美容師や理容師と定められているからです。

今回取り上げる訪問理美容サービスは、歩行困難や認知症など体に不自由があって美容室で散髪できない人のもとに訪問し、施術を提供することを目的としています。要介護者だけではなく、障がいを持つ方や妊娠育児中の方、要介護者の介護をおこなっている家族の方もサービスを受けられます。

基本的に理容師・美容師は届け出ている理美容室以外の場所でヘアカットをして対価を受け取ることが禁じられているため、どんな人でも依頼できるわけではありません。しかし、要介護者が多く利用されている介護施設では訪問理美容サービスを利用することが可能です。

人も施設も清潔に

車いす越しに見えるシニア女性

身体の自由がきかない要介護者の洗髪は、介護スタッフにとってむずかしいサービスのひとつ。ベッドで寝たまま髪を洗う方法や介護グッズも普及していますが、なにより利用者様への負担になってしまうのは避けたいもの。訪問理美容サービスを利用し定期的にヘアカットをしてもらうことで、利用者様が清潔さを保つことができ、施設内の衛生管理もしやすくなります。

体調の変化にも対応できる

介護施設内での理美容施術を依頼すれば周囲を気にする必要なく、その方にあったペースで施術がおこなえます。いつも過ごしている環境でリラックスして施術を受けてもらい、何か問題が起きたときにもすぐに介護スタッフが対応できるのは訪問理美容サービスの大きなメリットです。

ヘアカット以外に訪問理美容で依頼できるメニュー

これまで訪問理美容師に依頼できるサービスとしてはヘアカットが主流でしたが、現在は理美容サービスのバリエーションも広がってきています。
例えばパーマやカラーリング、眉毛のカットサービスやネイルアート、顔のシェービング、ハンドマッサージなどのサービスを提供している業者も増えています。希望に合わせてオーダーできますので、利用者様にオシャレを楽しんでいただけると良いですよね。

訪問理美容師の利用方法

美容師の持つ商売道具イメージ

前述の通り、訪問理美容師は理容室や美容室に行くことが難しい方に対してのみサービスを提供できます。また、訪問理美容サービスをおこなっていない理美容室も少なくありません。

訪問理美容師を探すときには、まず介護施設提携の訪問理美容師がいないかどうか確認しましょう。提携している理美容室がなければ、訪問理美容師をインターネットで探してみてください。「地名+訪問理美容師」で探してみるとすぐに見つけられます。

訪問理美容師に必要な資格は理容師・美容師免許のみですが、サービスをおこなう業者の中には介護の知識を身に付けた福祉理容師・福祉美容師も増えてきています。
福祉理美容師は、車いすに座った状態やベッドで寝たままの状態での施術における技術や、理美容をおこなう際の適切な声かけやコミュニケーションの取り方を学んでいますので、利用者様を安心しておまかせすることができます。

条件に合う訪問理美容業者が見つかったら、メニューと料金を確認し訪問日時や人数などの打ち合わせをします。どのような要介護度の方が多いのか、男性と女性の理美容師どちらが望ましいか、専用の器具の有無など、あらかじめ具体的な希望を伝えてから訪問してもらうとスムーズです。

訪問理美容サービスの費用と助成金制度

訪問理美容サービスは出張費がかかるため、通常のヘアカットよりも割高になります。カット&ブローやシャンプー、顔剃りなどメニューによって料金が加算されていくことが多いようです。また、寝たままのカットやシャンプーとなると特殊な移動式シャンプー機を使っての施術となり、別料金が発生するのが一般的です。複数人のヘアカットを一度にオーダーすると、訪問理美容師の出張費・交通費の節約となるため、ヘアカットの日などをもうけて施設のイベントにするのも良いかも知れませんね。

また、地方自治体によっては訪問理美容利用料金の助成をおこなっているところもあります。利用者様が高齢者であること、また一定の要介護度を満たしていることなどが主な条件です。助成対象となるサービスはヘアカットのみで、カラーリングや顔剃りなどは対象外の自治体がほとんど。各地方自治体のホームページを確認したり、役所に問い合わせてみてください。

ヘアカットサービスで明るい施設づくりに!

笑顔であふれるシニアと介護士

介護をきっかけにオシャレから遠ざかってしまう高齢者も多いもの。しかし、小まめにヘアカットし、身だしなみを整えれば自然と気持ちが明るくなり、笑顔で過ごしていただけるはず。訪問理美容サービスを上手に利用して、利用者様の笑顔あふれる明るい施設を目指してください!

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