「介護のこと、もっと知りたいな」と思っているあなた、資格試験にチャレンジしてみませんか?「忙しくて通学している時間がない」「家族介護に役立てたい」という方には、通信講座だけで通学がまったく必要ないタイプがおすすめです。
「資格を手にして介護の仕事に挑戦してみたい」と考えている方には、一定期間の通学が必要ですが職場でしっかり評価される資格をコラム後半でご紹介します。ご自身のニーズに合わせてぜひチェックしてみてくださいね。
通学ナシで取得できる介護の民間資格
介護の民間資格にはたくさんの通信講座があり、申し込みから修了証の発行まで、在宅で完結するものも多くあります。専門職として働く場合はこれひとつで評価を受けるのは難しいですが、2つめ、3つめの資格としてや、自己研鑽の一環としてならおすすめです。
- 認知症介助士
認知症の方への基本的な対応法が身につく資格。テキストや問題集で独学もしくは通信講座で学ぶことができる。試験は全国各地にある試験センターに足を運ぶか、インターネットを通じて自分のパソコンから受けることも可能。
≫認知症介助士(公共財団法人 日本ケアフィット共育機構)
- 認知症ライフパートナー
音楽や運動、園芸や調理など、さまざまなアクティビティを用いた認知症ケアについて学べる資格。公式テキストを使って自宅学習できる。資格試験は全国5~8ヵ所の試験会場で行われる。
≫認知症ライフパートナー検定概要(一般社団法人 日本認知症コミュニケーション協議会HP)
- 認知症ケア指導管理士(初級)
認知症の方への適切なケアを学ぶ資格。公式テキストを使って自宅学習が可能。DVDやオンラインで受けられる試験対策講座もあり、在宅で試験対策ができる。試験会場は全国9ヵ所。
≫認知症ケア指導管理士(初級)認定試験 (資格取得キャリアカレッジHP)
- レクリエーション介護士(2級)
高齢者とのコミュニケーション法や、レクの企画・実行方法について学べる資格。テキストとDVDで自宅学習し、在宅で試験も受けられる。
≫レクリエーション介護士|日本アクティブコミュニティ協会HP
- 介護レクインストラクター(R)・認知症予防レクインストラクター(R)
介護レクの実践について知識と技術が学べる資格。テキストと映像講義で、自宅で学習可能。修了試験も自宅で受けることができる。
≫介護レクインストラクター(R)・認知症予防レクインストラクター(R)W資格取得講座
- 介護予防健康アドバイザー
中高齢者の健康的な暮らしをサポートするための運動に関する知識を身につけられる。学習は自宅でテキストとDVDで行い、資格取得に必要な最終課題も自宅で取り組める。
≫介護予防健康アドバイザー講座
- 高齢者傾聴スペシャリスト
高齢者の傾聴を行うための専門的知識を身につけられる資格。自宅で最終課題に取り組み、提出することで検定試験を受けられる。
≫高齢者傾聴スペシャリスト協会ホームページ
- シニアピアカウンセラー(高齢者傾聴)
高齢者の話を傾聴するための知識や技術を学べる資格。テキストと映像講義で自宅学習できる。修了試験も自宅で受験可能。
≫シニアピアカウンセラー(高齢者傾聴)資格取得講座
- 介護口腔ケア推進士
口腔ケアに関する正しい知識とスキルを学べる。資格試験も在宅で受験可能。
≫介護口腔ケア推進士講座
- 介護食アドバイザー
介護食の作り方や食事介助の基本について通信講座で学べる。資格試験も在宅で受験可能。
≫介護食アドバイザー資格取得講座
- 介護食コーディネーター
安全でおいしい介護食の作り方が学べる。認定試験となる最終課題も自宅で取り組めるので、通信のみで取得可能。
≫介護食コーディネーター資格取得講座
- 看取りケアパートナー
看取りの知識とスキルが通信講座で学べる。認定試験も在宅で受験可能。
≫看取りケアパートナー資格取得講座
通学ナシで取得できる介護の公的資格
介護の公的資格のなかで、通学なしで取得できるものは多くありません。公的資格は民間資格に比べ信頼性が高く、職場で評価されやすいのでチェックしておきましょう。
- 認知症介護基礎研修(公的資格)
認知症介護に最低限必要な知識や技術を習得するための、新任介護職に向けた資格。自治体によって違いがあるが、eラーニングで半日程度の研修なので負担なく受講可能。費用も無料~5,000円ほど。無資格で介護職として働く場合は受講義務がある(経過措置期間:2023年まで)が、介護職員初任者研修を受講すれば免除に。
- 福祉住環境コーディネーター(公的資格)
高齢者や体の不自由な方が安心して暮らせる住環境を提案するための資格。公式テキストを使用して、独学もしくは通信講座で学ぶことができる。試験は全国各地にある試験センターに足を運ぶか、インターネットを通じて自分のパソコンから受けることも可能。
≫「福祉住環境コーディネーター検定試験(R)とは」(東京商工会議所検定サイト)
通信+通学で取得できる介護の入門資格
ここまで通信のみで取得できる介護の資格をご紹介しましたが、やはり直接実技が学べないこともあり、介護の専門職として働くには少々物足りなさがありました。
これから介護の仕事を始めるなら、おすすめは「介護職員初任者研修」を取得すること。目の前で実際に見て学べるので理論や実技の理解も深まりますし、公的資格なので知名度や職場での信頼度も十分。
この研修での学びは国家資格である「介護福祉士」を目指す際にも活かせるため、介護職ならまず取得しておきたい基本の資格となっています。
- 介護職員初任者研修
全カリキュラム130時間のうち、通信講座で最大40.5時間まで学ぶことができます。残りの89.5時間は、スクールに通学して授業や実習を受ける必要があります。
詳細は各スクールによって異なりますが、1日6時間ほどのカリキュラムで15日通学するケースが主流です。週3日通学すれば、約1ヵ月で資格が取得できるコースもあるので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
仕事に役立てるならまず「初任者研修」を
通信のみ、通学ナシで取得できる介護系の資格は、仕事ではなく家族や知人のために介護の知識を身につけたい方や、すでに介護の主要資格を持っていて2つめ、3つめの資格を考えている方におすすめです。
無資格で、これから介護の仕事を始めようと思っている方は、ぜひ「介護職員初任者研修」の取得を検討してみてくださいね。
無資格でお仕事探しをするより好条件の求人を見つけやすかったり、実技も実習しているので仕事に慣れやすいなど、たくさんのメリットでお仕事スタートを助けてくれますよ。