未来につながる!失敗しない介護の職場の選び方

介護の仕事

スマホを見る女性
介護の仕事は、どこで働いても同じではありません。やりがいと誇りをもって仕事に取り組んでいくためには、「どんな職場で働くか」がとても大切です。

働き始めてから「こんなはずじゃなかった」と悩んだり、「やっぱり私にはムリ・・・」と行き詰まってしまうのは、実は職場選びを間違えているだけかもしれません。そこで今回は、失敗しない介護の職場の選び方について掘り下げていくことにします。

ご紹介するのは、自分に合った施設の選び方や、働き始める前にチェックすべきポイントなど。なぜ介護職にとって職場選びが重要なのかも、ぜひ併せておさらいしておいてくださいね。

介護職にとって職場選びが重要な理由

介護職にとって、どんな職場で働くかはとても重要です。それは、働く人の幸せの大きさを、「今現在」だけでなく、「未来」においても大きく変えてしまう影響力を持っているから。

まず職場選びで最初にチェックしたいのは、「施設の介護理念と自分の思いが合っているかどうか」です。介護理念は、その施設が「何を一番大切にしているか」を表すもの。たとえば、ある施設では「お年寄りが家庭的な雰囲気のなかで、自分らしく過ごせること」を追及していたり、ある施設では「少しでも介護度を改善して、自分でできることが増える喜びをあじわっていただくこと」を最優先にしているなど、施設によってその内容はさまざまです。

職場の介護理念が自分にとって深く賛同できるものであれば、日々高いモチベーションをもって前向きに仕事に取り組むことができます。逆に賛同できないものでは、やる気も起きず、気持ちよく働くことができません。働き始める前にその施設の介護理念を調べ、自らの思いに近いかどうかをチェックしておくことが大切です。

もう一つ、働く人の「今」を左右する大きな要素が、職場の人間関係です。介護の仕事はチームワークなので、スムーズに仕事をするためには人間関係が良好であることが欠かせません。風通しの悪い職場ではストレスが多いだけでなく、ミスや事故などのトラブルも起きやすくなります。いくら給与や待遇などの条件が良くても、笑顔や挨拶が少なく、働いているスタッフが楽しそうに見えない職場は避けたほうが賢明です。

職場選びで介護職の未来が決まる

さて、介護職にとって職場選びは、今現在だけでなく未来においても大きな影響力を持っています。それは、働く職場によって身につくスキルが違ってくるから。たとえば医療色の強い施設で働けば、おのずと医学的知識が身につきますし、機能回復に力を入れている施設なら、機能訓練に関する知識や技術に詳しくなるといった具合です。

介護職にとって、働きながら積み重ねた知識と経験は、そのまま自分の武器になります。職場探しをする際には、自分がこれからどんな武器を身につけていきたいのか、介護職としてどの分野のプロフェッショナルを目指していくのかを考えて、戦略的に職場選びをしていくのがおすすめです。

まずは施設の種類ごとの違いをおさえよう

ガッツポーズをする男女のイラスト
ひとくちに介護施設といっても、目的によっていくつも種類があり、それぞれに特徴があります。主なものを簡単にご紹介しましょう。

《公的施設》
・特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設):介護度の高い方が多く身体介護が多め
・介護医療院:医療的ケアを受けながら生活でき、ターミナルケア・看取りまで対応
・介護老人保健施設:在宅復帰を目指す施設。医学的な知識を吸収したい人におすすめ

《民間施設》
・介護付き有料老人ホーム:介護のスキルだけでなく接遇スキルも身につく
・デイサービス:日中に在宅介護の方が自宅から通う施設。夜勤は基本的になし
・グループホーム:認知症の方を家庭的な雰囲気のなかで支援。比較的ゆったりペース
・訪問介護:基本的に利用者宅を一人で訪問しサービスを提供。移動が多い

施設別の仕事内容については、下記コラムで詳しくご紹介しています。「やりたい仕事が分からない」「そもそもどんな施設があるの?」という方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

こちらのコラムも参考に≫「よくわかる!施設別で見た介護職の仕事内容を解説」

どんな探し方がある?

【自分で探す】
一番とっつきやすいのは、ホームページや求人雑誌を見て自分で探す方法です。または、近所の介護施設の求人の貼り紙を見て応募するなどの方法もありますね。メリットは、思いついたらすぐに検索・応募ができて手軽だということ。求人広告をよく見かけるような近所の介護施設であれば、通勤に便利というメリットもあるでしょう。

デメリットは、外から見ただけでは施設の内情まではよく分からないこと。介護理念や職場の雰囲気などは、面接時に質問したり職場見学をさせてもらうなどして、自分の目でしっかり見きわめて判断することになります。ただし高い理念を掲げていても、実際は現場に浸透していないなど、チラッと見ただけでは分からないこともあり、失敗するリスクもはらんでいます。

【介護業界に強い就業支援サービスを利用する】
失敗しにくい方法としておすすめしたいのが、介護業界にネットワークを持つ就業支援サービスを利用する方法です。サービスに登録すると、介護の仕事に詳しいキャリア・コーディネーターとの面談がセッティングされ、希望や働ける条件などを相談することができます。

この方法のメリットは、施設の内情に詳しいプロの意見が聞けること。キャリア・コーディネーターはふだんから多くの施設を見ており、それぞれの施設の特色も分かっているので、「この方の雰囲気にはA施設が合いそうだな」「B施設なら希望されている仕事内容にぴったりだ」など、一人ひとりに合わせて提案してくれます。

デメリットは、はじめにいくつかある就業支援サービスのなかからどれを利用するか決めなくてはならないことや、担当者との相性があること。登録・相談は無料のところがほとんどなので、はじめから1社に絞らずいくつか登録しておいて、自分に合うところをじっくり探していくようにすると良いでしょう。

介護職に特化した人材サービスを行っているかいごGardenでは、全国の介護求人を特設サイトでご紹介しています。介護のお仕事をお探しの方、お悩みの方はぜひ、“かいごGarden”へ相談してみてくださいね!

よい職場の見極め方

比較
よく考えもせず「なんだか良さそう」とイメージで職場を決めてしまうのは禁物です。インターネット等のツールを使って、少なくとも「介護理念」「新人の教育体制」「キャリアアップ」「資格取得のバックアップ体制」の4項目は必ず調べておきましょう。

働きたいと思う候補はひとつだけでなく複数ピックアップし、そのなかから選ぶことも大切。類似の職場と比較検討することで、より自分に合った職場を見つけられます。そして働き始める前には必ず職場見学をさせてもらいましょう。その際は、スタッフルームの整理整頓はちゃんとできているか、利用者様の表情はどうかなど、ホームページやカタログの写真では分からないところを見るようにしましょう。

こちらのコラムも参考に≫「この職場辞めるべき?見極め次第で介護職の未来が変わる」

自分を成長させてくれる職場で働こう!

ガッツポーズをする女性
介護の仕事は「今」の経験が「未来の自分」をつくっていく仕事です。行き当たりばったりで働いて、せっかくの経験がこま切れになってしまったり、次に活かされないようではもったいない。ぜひ将来のビジョンを思い描きながら、最短距離でたどり着けるような働き方をしていきたいですね。

そのためにぜひ力を入れていただきたいのが、情報収集です。自分を成長させてくれる施設と巡り会うには、自分からアンテナを伸ばして情報を集めていくことが欠かせません。インターネットはもちろん、周囲の友人・家族や、介護経験者の声、介護業界に詳しいプロのアドバイスなど、使えるものは何でも利用して、ぜひ理想の職場を見つけてくださいね。

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