介護職員初任者研修を勉強中 Vol.1

資格・スキル


コラムニストの森塚です。

私は今、将来の為に介護職員初任者研修を通信とスクーリングで学んでいます。働きながらですので、お休みの毎週土曜日に、スクーリングに行っています。事前に調べた情報から合格率は高く、簡単というか、座っていたら取れる資格だと思っていました。

介護職員初任者研修は学ぶことがいっぱい

まだ、学び始めて1か月程なのですが、自宅学習の提出期限はハードに勉強しないと間に合いません。私の選んだ教室は最初の1か月間に提出しなければならない宿題が固まっており、後半に実技演習が固まっています。1か月たてば提出はなくなるスケジュールのようです。教科書は2冊ありA4で計800ページもあります。授業も自宅学習もあっちに飛び、こっちに飛びという状態です。自宅学習は予習という意味が強いように感じています。
講師は現役の介護士か現場経験者ばかりで毎回のように変わります。色々な経験をそれぞれの言葉で熱く語られますし、介護のやりがいや現状への憤りを伝えていただいています。もう既に介護職についているクラスメイトは、共感することも多いようです。

介護のプロの第一歩は意識改革から

私はというと、介護職に関する認識が変わりました。というのも、講師の先生の話や教科書を見ると非常に高度なコミュニケーション能力や機転が必要で、毎日が変化に富んだ仕事のようです。機械的に食事介助や排せつのお手伝いをすればいいというものではない。嫌がる人を無理に何かさせたりしては駄目で、人権に配慮をしなくてはならない。誰にでもできる仕事の印象をもっていた介護職ですが、専門職であることを痛感しました。

生活の主体は利用者様

例えば、お風呂に入りたがらない人を、お風呂に気持ちよく入ってもらうには……。薬を飲みたがらない人に薬を飲んでもらうには……。人権に配慮し嫌がる人を無理に何かさせてはいけない。それは介護ではなく、支配になってしまう。でも、薬を飲んでもらわないと、命に係わる。こういう場合の対処方法は、必要性を説明しそれでも駄目なら少し時間をずらすくらいのマニュアルしかなく、実際にはその人を良く見て、色々な方向からアプローチし、その人に合った方法を探るとのこと。

記録のない仕事は仕事をしていないのと同じ

得た情報は記録し他の介護職員さんや他職種の方と共有する。また、その人の病気や障害の特性のみならず成育歴など、その人を深く知り、日ごろのかかわりを通して信頼を得る。信頼を得ることで身体介護も硬くならず、気持ちの問題ではなく物理的にも介護が楽になるそうです。介護記録はその人の能力を引き出し、生活の質を上げる働きかけをするのに重要です。何ができて、何ができなくなったのか、どういえばやる気になってくれたのか、体の異変はないか。それぞれの職種別の記録はその後のケアプランにも役立てられます。

介護は多種多様

働きかけが上手くいった成功体験を講師の方はたくさんお持ちです。介護はとても大変で、クリエィティブなお仕事です。乗り越えなくてはならない事もありますがやりがいや面白みはすごくある。合わないと感じたら辞めればいいから、挑戦してほしい、見返りの多い仕事だと講師の皆さんは熱をもって話され、給料は安いけどねと、異口同音におっしゃっておられました。また、最初の施設で合わないと感じても、2つ目で、天職になるなど、施設による差も大きいそうです。

介護職についているクラスメイトの話も、施設によって何もかもが全く違うのがよくわかります。時間に追われ、必死という施設もあれば、この仕事はゆったりとした時間が流れるので好きですといわれる生徒さんもおられます。

世代間格差、視点の違いを疑似体験

研修では、座学でも利用者さんの役、介護者の役を交互に変わりながら、疑似コミュニケーションを行ったりグループで考えたりします。役を演じているだけですが、それぞれの気持ちを疑似体験でき、介護資格を抜きにしても、気づきが得られ勉強になります。また、様々なバックグラウンドを持つ受講者の色々な体験や考えにふれることができ、新鮮で面白いです。

急速に進化する介護と私の未来

その他、介護の制度や考え方を学びました。介護職は抜きにしても、将来、順調にいけば私自身が介護を受ける側に回りまる可能性が高いです。その時に、基本的な制度への理解があるのとないのでは、随分違うと思います。また、制度も考え方も近年、急速に進化しているように感じます。

また、40代、50代からの体の異変と、気づきにくい病気の兆候や症状など、介護を受ける側になるまでの時間を少しでも先延ばしする知識や、なぜ、骨折などが寝たきりになりやすいのかを理論的に教えてくださいます。もし、骨折などしても、寝たきり予防に努めようと思います。

介護の考え方の歴史を学んでいると、祖父母や父母が入院等していた時の変化と重なります。理想論もあるのでしょうが、確実に個人として尊重されるようになってきていると思います。祖父母は病院でおばあちゃん、おじいちゃんと呼ばれ、トイレは時間制だったように記憶しており、本人の意思は反映されることなく、病院側の作業効率で介護を受けていました。父母は〇〇さんと名前で呼ばれ、トイレは行きたいときに連れて行って貰っていました。私の時にはどうなるのでしょうかね。

介護職員初任者研修を受け始めて、まだ1か月で座学だけなのですがこれからも学ぶことが沢山ありそうで、楽しみです。

続きはこちら(Vol.2)

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'かいごGarden'コラムニスト

kazyu moritsuka / 企画制作スタッフ
京都出身。アルバイトも含む新聞業界、小売業界、印刷業界、教育研究機関、web業界を経験後、介護業界に入り現在、Webコーダー。引っ込み思案で照れ屋なのにデザイン兼務で、ドキドキの毎日を送っています。

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