サービス提供責任者になるために必要な資格
介護サービス提供責任者になるためには、介護福祉士資格か、実務者研修の資格が必要です。
※ヘルパー2級を取得後3年以上の実務経験があれば、サービス提供責任者にはなれるのですが、介護福祉士または実務者研修を受けていないサービス提供責任者を事業所に配置していると減算となるため、実務者研修修了者以上の人材が求められています。
介護福祉士
介護福祉士は介護系資格のなかで唯一の国家資格。介護の専門的知識・技術を備え、サービス提供責任者として求められる人材です。
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介護福祉士を目指すにあたって、準備すべきことは?
実務者研修
実務者研修は、基本的な介護の知識・技術を高めるための中級資格。「介護福祉士」を受けるための受験資格にもなっています。これを修了していれば、サービス提供責任者として働くことができます。
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今話題の実務者研修資格とその魅力について
サービス提供責任者の仕事のやりがい
- 利用者
- 利用者の家族
- ケアマネジャー
- 訪問介護員
- 介護関係機関
上記のような様々な人との連携やコミュニケーションをうまく図りつつ、多忙な業務をこなしていく介護サービス提供責任者。
どんなときにやりがいを感じるのか、その例を紹介してみましょう。
訪問介護員さんたちとの関わりで得るやりがい
訪問介護員(ヘルパー)を管理、そして育成していくことは、介護サービス提供責任者の大切なお仕事。仲間と一緒に喜びや悩みを分かち合えることが、この仕事の大きな魅力です。
新人として入ってきた訪問介護員が、技術的にどんどん成長していくのを見ることも、「利用者さんから感謝された!」と喜んで報告してくる姿を見ることも、介護サービス提供責任者として大きなやりがいを感じることでしょう。
自分たちの”気付き”で利用者の目的が達成されたときのやりがい
利用者自身も気づいていないようなニーズに気づいて引き出し、チーム全体で改善策を考える。
その結果、利用者の生活がぐっと改善される・・・サービス提供責任者として働いていれば、そんな場面に立ち会うことも少なくありません。
困りごとが解決して喜ぶ利用者の笑顔は、仕事のモチベーションを上げてくれる強力な栄養剤です。
サービス提供責任者に必要な素質・考え方
介護サービス提供責任者について、事業所が求める人材は、利用者が自立した生活を送るための適切なサービスを提案することができる、豊富な知識と経験を持った人です。
また、訪問介護員のリーダー的な存在であり、理解者であり、相談者としてバランスをとることができる人です。
利用者と訪問介護員のスケジュールを管理するだけではなく、訪問介護員の得意とする業務と、利用者の求めるサービスがうまく合致するように担当者を決めていく必要があるため、相手の立場や考え、希望を尊重しながら、全体的に見渡せる人は特に適任だと言えます。
こうして並べると、ハードルが高く感じてしまうかもしれませんが、介護士の仕事に真剣に向き合い、人の話に耳を傾けられる人ならだいじょうぶ。
自分自身のスキルアップにもつながるので、訪問介護の仕事を一生の仕事にしたいと考えている人は、ぜひ前向きに考えてみてください。
サービス提供責任者は利用者・ご家族・訪問介護員から頼られる、とてもやりがいのある仕事
長年住み慣れた自宅で生活を続けたいという、高齢者の切実なニーズにこたえる「訪問介護」。介護サービス提供責任者は、その「かなめ」となるとても重要な存在です。
ここまで読んできて、「介護の仕事にずっと関わっていく上で、将来はサービス提供責任者になるのもいいかもしれない」と思った方もいるでしょう。
介護サービス提供責任者になること自体は、着実に知識と技術を身につけていけば、それほど難しいことではありません。
今からサービス提供責任者を目指されるという方は、焦らずコツコツと頑張ってくださいね!